グリーンコープの農業研修
2025-08-13 11:20:50

グリーンコープの職員が農業を体験!「農産研修」の成功事例と今後の展望

グリーンコープの職員が実施する「農産研修」



一般社団法人グリーンコープ共同体(以下、グリーンコープ)は、福岡市に本部を置く、16の生協で構成されています。このグループは、全国で持続可能な農業を支える活動を行っており、その一環として始まったのが職員向けの「農産研修」という独自の制度です。2023年にスタートし、7月末時点で90件という研修を実施してきたこのプログラムは、2025年10月には累計100件に達する見込みです。

「農産研修」の目的と内容



「農産研修」は、グリーンコープの職員やワーカーが全国の生産者の農作業を直接体験し、交流を深めることを目的としています。収穫や袋詰め、草刈り、植え付けなど多岐にわたる作業に参加する中で、生産者と職員の間に信頼関係が築かれ、お互いの理解が深まることが大きなポイントです。

職員が負担する費用は完全にゼロ。交通費や宿泊費、さらには研修受講料もすべてグリーンコープが負担し、業務の一環として参加できる制度設計となっています。2024年度末までに約80回の研修を開催し、のべ200名以上の職員が参加しました。今後も全国各地の農業現場から100件以上の受け入れ要請が見込まれています。

実施事例の紹介



葡萄畑ふくじろう(山口県・周南市)


この農園では、農薬を一切使用せず、虫取りを重視した農業に取り組んでいます。参加者は虫取りをしながら、農業の裏に隠れた生産者の努力や苦労を直に感じることができました。「農薬を使わなくて済むなら、虫取りすればいい」という福本さんの言葉に、多くの参加者が感銘を受けたと報告しています。

中村グループ(福岡県・久留米市)


参加者は、ニンジンやゴボウの出荷作業を3日間経験。品質管理の厳しさや、生産者ごとの丁寧な扱いを通じて、野菜の一本一本に対する深い理解を得ることができました。「こんなにも手間がかかっているとは思わなかった」という声が多く寄せられました。

信濃五岳会(長野県・小布施町)


リンゴの摘果作業に参加した職員は、果実の成長に必要な地道な工程を直に体験。「手間をかけるほど、品質が向上する」ことを再確認する貴重な機会となりました。

産直南島原(長崎県・南島原)


菊芋の作業を通じて、自然との共生の重要性を実感。多くの参加者が、成長を見守ることで得られる満足感について語っています。

今後のスケジュール



以下のスケジュールにて、2025年8月から9月にかけての農産研修が予定されています。
  • - 大塚ファーム(北海道):ミニトマト、ズッキーニの管理作業と収穫
  • - きときと果樹園(山口県):ぶどうの管理作業
  • - 渡辺ファーム(北海道):玉ねぎの除草と収穫
  • - 島原自然塾(長崎県):人参の播種・除草
  • - 宗像生産者グループ(福岡県):キャベツやチンゲンサイなどの除草・間引き作業

まとめ



「農産研修」は、単なるスキルアップのためのプログラムではなく、農業に対する深い理解を促進し、農業を支えるという視点を職員にもたらす重要な活動です。生産者との交流を通じて、安心・安全な食品を提供するというグリーンコープの理念を実現していくために、今後とも多くの職員が参加し続けることが期待されます。グリーンコープは今後も地域との連携を深め、持続可能な社会の実現を目指します。


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会社情報

会社名
一般社団法人グリーンコープ共同体
住所
福岡県福岡市博多区博多駅前1-5-1博多大博通ビルディング4F
電話番号
092-481-4800

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