カインズと相模原市の包括連携協定締結の背景
2025年5月8日、株式会社カインズは、相模原市と「包括連携協定」を結ぶことを発表しました。埼玉県本庄市に本社を持つカインズは、地元に根ざしたホームセンターとして、不特定多数の地域課題に対応する姿勢を強化しています。
本協定の基本的な意義は、相模原市が直面している多様な地域課題への対処に向け、カインズと連携を図ることです。双方の強みを生かし合い、地域サービスの向上と地域活性化の実現を目指します。
具体的な連携事項
この協定に基づく連携事項は、以下の9つの重要なテーマに重点を置いています。
1. 地域の安心・安全や災害対策
2. 高齢者及び障害者に対する支援
3. 地元産業の振興や地産地消
4. 市政情報の発信
5. 環境保護
6. 動物との共生に向けた社会環境の形成
7. 人材の相互派遣
8. SDGsの達成
9. 地域社会の活性化や市民サービス向上に関する取り組み
これらのテーマに関して、カインズは相模原市と密に連携し、具体的なアクションプランを確立していくことを約束しています。
先行して行われている取り組み
すでに、相模原市においては、カインズの「くみまち構想」に基づいた様々な事業が進んでいます。例えば、カインズは2013年に災害時における物資供給に関する協定を締結しており、これにより万が一の災害時に必要な物資の供給が確保されています。
また、カインズの店舗では、古新聞や雑誌、ペットボトルなどの資源回収ボックスを設置し、地域のリサイクル活動を促進しています。環境に優しい取り組みの一環として、参加者にはポイントが付与され、地元経済の循環も促進されています。
児童と地域の未来を結ぶ「くみまちマルシェ」
相模原市の「夢の丘小学校」と協力して行う『くみまちマルシェ』も注目のプロジェクトです。児童たちが自ら育てた野菜を店舗で販売するこの取組は、食育やキャリア教育の一環として、地域交流を深める目的で実施されています。
保護猫譲渡会の開催
カインズは地域社会との絆を大切にし、2024年12月には保護猫譲渡会も策画しています。この活動は動物保護団体と連携したもので、譲渡会を通じてペットを迎え入れようとする家族へのサポートを行います。
人材交流で新たな価値を創出
相模原市職員とカインズ社員の人材交流派遣も進行中で、この取り組みを通じてそれぞれの組織文化やノウハウを学び合うことにより、両者の成長にも寄与することを目指しています。
カインズの「くみまち構想」
「くみまち構想」は、地域住民が自らの生活をより良くするためのDIYを促す取り組みです。この構想は、地域のニーズに寄り添いながら事業活動を行うカインズの理念そのものを体現しています。これにより、地域社会の人々が共に助け合い、喜びを分かち合う環境の創出が期待されています。
まとめ
カインズが相模原市との包括連携協定を締結したことは、地域の課題解決に向けて新たな一歩を踏み出すものです。地域の未来を見据えた取り組みが、価値ある社会を築く鍵となるでしょう。
カインズと相模原市の連携が生み出す新たな価値に期待が高まります。