エスプランニングの業務効率化の取り組み
株式会社エスプランニングは、岡山を拠点に活動する乗合保険代理店で、地元企業や経営者を主な顧客として保険業務を行っています。2011年に設立され、現在は11名のスタッフが営業や事務を担いながら、損害保険や生命保険、確定拠出年金等を取り扱っています。特に、地元の密着型サービスを強みとしているエスプランニングですが、業務の増加に伴い、効率的な業務運営が求められるようになりました。
このような背景から、エスプランニングはデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、業務効率化を実現するための手段を探っていました。そして、RPAツールBizRobo! miniの導入を検討し、オープングループからの紹介を受けて実際の導入が決まったのです。
RPAツールの導入過程と効果
BizRobo! miniの導入により、エスプランニングでは業務の自動化が実現しました。特に、保険契約更新に伴う見積書の作成プロセスを自動化したことで、年間240時間以上の余力が生まれました。この具体的なプロセスとしては、保険契約のデータが自動的に処理され、見積書がPDF化されて顧客に郵送されるという業務が含まれています。
導入初期には、4体のソフトウェアロボットがこの業務に投入され、条件設定からPDFの生成、印刷、郵送までの一連の工程が自動で行われます。以前は手作業で月間25時間もかかっていた業務がRPAによって迅速に処理されるようになり、遅延が生じることもないため、スタッフは営業活動に集中できるようになりました。
業務効率化によるストレス軽減
この自動化により、業務の標準化も達成され、誰が作業を担当するかというストレスから解放されています。また、見積書の内容が常に一定であるため、スタッフは顧客対応に余裕をもって望むことができ、業務の質が向上しています。社内からもRPAの導入効果を実感する声が多く上がっており、業務の負担軽減にもつながっています。
今後の展望とさらなる展開
エスプランニングでは、データの自動連携を含むさらなる業務効率化を目指しています。具体的には、ノーコードのクラウドサービス「kintone」を活用して顧客情報を管理し、様々な保険会社のシステムとのデータ連携を強化する考えです。この取り組みは同行業者にとっても関心が高く、エスプランニングは得られた知見を共有しつつ、RPAを活用した新たなサービスを模索する意向です。
コンパクトな業務改革の模索
エスプランニングの成功事例は、地域密着型の保険代理店にとっての道しるべとなることが期待されます。オープン株式会社もこの分野のサポートを強化し、地域の業務効率化を進めるための情報提供や支援を行っています。今後も、地域や業界に根ざした提案を行いながら、さらなる業務改革を進めていくことでしょう。
このような実績を持つエスプランニングの取り組みは、同業他社にとっても一つのモデルケースとなるのではないでしょうか。今後の動向に注目が集まります。