「気づいたら10年」馬場ふみかの女優人生と、アパレルブランドKnuth Marfの3周年を祝う鼎談

2024年11月、アパレルブランドKnuth Marfは3周年を迎えました。これを記念し、ブランドディレクターのChiEmiさんと、多方面で活躍するゲストを招いた鼎談企画が開催されました。その第三弾として、女優の馬場ふみかさんが参加。2014年のデビューから現在までの10年間を振り返り、仕事や私生活について語り合いました。

Knuth Marfの服と、「新しい自分」

馬場さんはKnuth Marfの洋服を愛用しており、そのデザイン性の高さや体型を選ばない優しい設計を気に入っていると言います。Knuth Marfが掲げる「New Clothes, New Me（新しい服を着て、新しい自分になる）」というコンセプトに共感し、様々な役柄を演じる中で、普段は選ばない衣装を着ることで「こんな自分にもなれるんだ」という新しい発見を得ていると語りました。ChiEmiさんも、自身のインスピレーションを服作りに反映させ、常に新しい自分を発見しているそうです。

変化と成長：保育士からアパレル、そして10年の女優人生

ChiEmiさんは保育士からアパレル業界に転身。以前は先輩に頼ることが多かった一方、現在は自分で決断し行動するようになり、「ふわふわしていた」以前と比べて、責任感と自立心が強くなったと振り返ります。馬場さんも10代から20代にかけて大きく変化したと話し、以前は苦手なコミュニケーションを積極的に取るようになったことで、周囲との関係性がより良好になったと語りました。20歳の時に仕事関係者との食事会がきっかけとなり、積極的にコミュニケーションをとることで、自分自身も周りの人も幸せになれると気づいたそうです。

「ありのまま」を貫く強さと、仕事への向き合い方

馬場さんは自身のインナーブランド『misora』のコンセプトにもなっている「ありのままの自分」について、「自分らしくいようと考えずに普段通り過ごすこと」だと語ります。頑固な一面を持ち、自分のテリトリーを大切にする一方で、仕事では周囲の意見を聞き入れ、柔軟に対応する姿勢を見せています。仕事とプライベートの切り替えを意識し、仕事後はお酒を飲んでリラックスすることで、自分らしさを保っているそうです。ChiEmiさんも、出身である長野の自然に囲まれた環境に身を置くことで、自分をリフレッシュさせていると話しました。

10年を振り返り、未来へ

10年間の女優人生を振り返り、馬場さんは「満足したことはあまりない」と語ります。常に「もっと頑張ろう」という向上心を持って仕事に取り組んできた結果、今の自分があるのだと話しました。時には辛くても、立ち止まることなく次に進む自身のスタンスを明かし、その姿勢はChiEmiさんも共感するものでした。将来の夢として「高級老人ホームに入る」という目標を掲げつつ、その時々の最善を尽くすことを大切にしている馬場さん。その等身大の姿は、多くの人々に共感を与えることでしょう。

ゲストプロフィール

馬場ふみか

新潟県出身。1995年生まれ。2014年に映画『パズル』で女優デビュー。主な出演作品に映画『劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』『ひとりぼっちじゃない』『糸』、ドラマ『仮面ライダードライブ』『やんごとなき一族』などがある。2023年にはインナーブランド『misora』を立ち上げ、クリエイティブ・ディレクターを務めるなど、マルチに活躍している。