和歌山県白浜町に位置するアドベンチャーワールドは、2025年4月7日にオープンする新しい仲間として、ミニカバのメスが加わることを発表しました。これは、約4年ぶりに実現するミニカバの養育再開であり、同園はその魅力を広めると同時に、絶滅危惧種の保存と遺伝的多様性の確保を目指しています。ミニカバは、西アフリカの限られた地域に自生する希少な動物です。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧種(EN)に指定されており、大学や研究機関などを通じた西アフリカでの保護活動も進められています。
新たに仲間入りするミニカバは、愛称「テンテン」、生まれは2021年6月18日で現在3歳。彼女はニフレルからやってきます。ミニカバは、体長約1.7メートル、体重は約270キロに達する小型のカバの一種です。主に単独で生活し、野生では夜行性で草や植物を食べて生きていく習性を持ちます。同園のスタッフによると、飼育下では乾草や青草、サツマイモ、果物などが食事として与えられているとのこと。
アドベンチャーワールドでは、どうやって彼女たちを引き取るか、またその安全な移送について詳細に検討しています。動物たちへのストレスを最小限に抑えるため、搬入作業の際の取材は控えるようにとの注意もされています。くわしい公開日については、公式ホームページやSNSで正式にアナウンスされる予定です。
アドベンチャーワールドは「SDGs宣言・パークポリシー」のもと、動物たちの生命を未来に繋げ、自然と資源が再生・循環する豊かな未来の地球を実現することを目指しています。持続可能な開発目標(SDGs)の実現にも貢献するこの取り組みは、業界全体にとっても意義深いものです。SDGsは2030年をターゲットに、社会が抱える様々な問題を解決するために177の目標から成り立っています。アドベンチャーワールドは、これらの活動を通じて生命の大切さを多くの人に伝えていくことを目的としています。テンテンの登場が、地域の動物保護活動や観光の振興に寄与することを期待しながら、来春の到着を楽しみに待ちたいと思います。