NICUにおける親子面会の新たな形
ウィーメックス株式会社が開発したリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」 と、株式会社CAC identityが提供する表情解析AIシステム「心sensor」が、神奈川県横浜市の神奈川県立こども医療センターにおいて新生児集中治療室(NICU)でのオンライン親子面会を検討しています。この試みは、赤ちゃんがNICUに入院している間も、家族がインターネットを通じて面会することを可能にし、感情の定量化や可視化によって親子関係の形成を支援することを目指しています。
背景
NICUに入院する赤ちゃんは、様々な理由から家族と直接触れ合うことが難しい状況にあります。この制限が、家族の心理的負担や親子関係の形成に悪影響を及ぼす可能性があるため、この新しい試みが必要とされていました。これまでのオンライン面会の方法は、映像品質や操作性の面で課題があり、より良い環境の整備が求められていました。また、オンライン面会の影響を客観的に測定する手段が不足していました。
神奈川県立こども医療センターでは、家族と赤ちゃんのつながりを大切にし、オンライン面会を通じた新たな家族支援の形を探求しています。
解決策
「Teladoc HEALTH」システムを使い、病院はNICUのベッドサイドにタブレットを設置しました。これにより、家族は24時間いつでもアクセスできる環境が構築され、赤ちゃんとの面会が可能になりました。高画質の映像と音声により、物理的な距離を感じさせない臨場感を提供します。また、面会中の映像は保存され、後から振り返ることもできます。
表情解析AIとの連携
このプロジェクトのユニークな点は、表情解析AIシステム「心sensor」と連携していることです。「心sensor」は、オンライン面会中の家族の表情をリアルタイムで解析します。これにより、面会中の感情変化を客観的に把握し、家族支援の新たなデータを提供することが期待されています。
神奈川県立こども医療センターの見解
NICUに入院する赤ちゃんやその家族にとって、直接会うことは非常に重要です。しかし、仕事や育児により毎日面会できないこともあります。このオンライン面会は、「会いたいときにいつでも赤ちゃんに会える」環境を整える試みです。オンライン面会は直接の面会に代わるものではありませんが、家族の安心感を向上させ、赤ちゃんとの絆を深める助けになると考えています。
期待される効果
「Teladoc HEALTH」によるオンライン親子面会は、以下の3点において大きな効果を持つと期待されています:
1.
現場スタッフの負担軽減
家族が自由にアクセスできるため、NICUスタッフの負担が減ります。
2.
高画質映像による感動の体験
赤ちゃんの表情を高精細で見ることができ、リアルな経験を提供します。
3.
24時間アクセス可能な柔軟性
時間に制約されずに会えるため、家族の精神的な安心感が高まります。
参加した家族の声
試験運用に参加した家族からは、ビデオの鮮明さやアクセスの便利さについて喜びの声が多数寄せられています。「感動した」「家族全員で使っています」といった感想があり、オンライン面会が日常にどのように役立っているかを如実に表しています。
今後の展望
この試みを通じて得られるデータは、今後のNICUの支援方法に貴重な基盤データとして役立つことが期待されています。AIを活用した家族支援は、他の医療環境にも応用される可能性があります。ウィーメックスは、今後もオンラインでの家族支援の可能性を広げ、医療現場に新たな価値を提供するための取り組みを続けていくでしょう。