在宅ワークの実態調査とその問題点
株式会社R&Gが実施したアンケートによると、在宅ワークには自由度の高い利点がある一方で、さまざまな悩みが浮き彫りになっています。498人の在宅ワーク経験者を対象に行われた調査の結果、最も多かった不満は「集中しにくい」で、次いで「コミュニケーションを取りづらい」と続きました。
1位:集中しにくい(32.1%)
多くの人が自宅での仕事環境において、集中を欠く状況に直面しています。特に、家族が同居している場合やプライベートな誘惑が多く存在する環境では、業務が中断されることが頻繁に起こります。この問題は集中力を大きく削ぐ要因となっているのです。40代女性は「家族が在宅中なので、生活音が気になり集中力が途切れる」と話し、50代以上の女性は「介護をしながらの在宅勤務で、タスク処理が予定通りに進まない」との声を寄せています。
2位:コミュニケーションを取りづらい(30.1%)
在宅勤務の多くの人が感じているのは、孤独感とコミュニケーションの不足です。出社していた際にはポジティブな雑談や、すぐに相談できる環境がありましたが、在宅ではその機会が減ってしまいます。特にオンライン会議が少ない社内文化の場合、業務の進捗にも影響が出てきます。
3位:オンオフの切り替えが難しい(14.1%)
在宅ワークを行う中で、仕事とプライベートのメリハリがつかないと感じる人が多いようです。子育てや介護をしながら同時に仕事をする際に、休むことが難しくなることもあるため、これがストレスの元になる要因となっています。
4位:ついダラけてしまう
誘惑の多い自宅では、ダラけてしまうことがありがちです。スマホへの誘惑や、生活空間にいることが相まって、集中力が途切れがちであるとの声が多く聞かれました。
5位:運動不足に
通勤がなくなることで、身体を動かす機会も減少し、運動不足を懸念する声も上がっています。ある40代女性は、自宅での生活が座りっぱなしであることを気にしており、このような生活習慣の変化は健康に影響を及ぼす可能性があると考えられます。
6位:収入が低い
特にフリーランスや副業で在宅ワークを行っている場合、単価が低くなりがちで、安定した収入を得ることが難しいという意見も見受けられます。
7位:光熱費がかかる
在宅勤務が長くなると、光熱費の増加も気になるポイントです。特に冬や夏など、空調の使用が増えることから、家庭の支出に影響が出るとの報告があります。
在宅ワークの場所
最も多くの人が在宅ワークを行っている場所はリビングで53.4%を占めています。家庭内での共有スペースで働くことにより、集中力が削がれることもありますが、空調や通信環境が整っているため便利でもあります。
何故在宅ワークを選ぶのか
アンケートによれば、在宅ワークを選ぶ理由は「通勤の負担が減る」という回答が最も多く、次いで「ワークライフバランスをとりやすい」という点が挙げられました。このように、リモートワークにはメリットがありつつ、しっかりとした自己管理が求められることがわかります。
今後の対策
時間管理の専門家、石川和男氏は、在宅ワークの「自由さ」と「管理の必要性」を両立させる方法について提言しています。仕事の時間を区切り、作業環境を整えることで、デメリットを克服できる可能性があります。例えば、タイマーを使って作業時間を設定する、作業スペースに前向きなメッセージを掲示するなどが有効です。
在宅ワークを制度化し、効率的に活用することで、今後多くの人々が恩恵を受けることが期待されています。