メキシコ工場のCO2削減
2023-09-22 13:00:11

メキシコ進出日系企業へ太陽光発電システム導入、CO2削減に貢献!

メキシコ日系企業のCO2削減に貢献!太陽光発電システム導入事例



近年、地球温暖化対策として、企業によるCO2排出量削減への取り組みが加速しています。そんな中、メキシコのアグアスカリエンテス州にある日系自動車部品メーカーKurota Mexicoの工場で、大規模な太陽光発電システム導入プロジェクトが完了しました。このプロジェクトは、ユアサ商事グループと東銀リースグループの協力により実現したもので、年間約392トンのCO2排出量削減に貢献すると期待されています。

392トンものCO2削減を実現



Kurota Mexicoは、メキシコでアルミ製ブレーキ部品やエンジン部品を生産する日系企業です。同社の工場では、これまで多量の電力を消費していました。そこで、CO2排出量削減とコスト削減を目的に、屋根置き型の太陽光発電システムの導入が決定。約500kWの発電能力を持つシステムは、同工場が必要とする電力使用量の約30%を賄うことができ、年間約392トンのCO2排出量削減に繋がる見込みです。

ユアサ商事グループと東銀リースグループの連携



このプロジェクトでは、ユアサ商事グループのメキシコ法人YUASA SHOJI MEXICOが太陽光パネル869枚を納入し、設置を行いました。また、東銀リースの子会社であるBOT FINANCE MEXICOが、Kurota Mexicoとの間でセールアンドリースバック契約を締結し、リース事業を展開しています。この連携によって、スムーズなプロジェクト進行と、コスト効率の高いシステム導入を実現することができました。

JCM制度を活用した取り組み



本プロジェクトは、日本の「JCM(Joint Crediting Mechanism)制度」を活用した取り組みです。JCM制度は、日本の優れた脱炭素技術を用いて途上国での温室効果ガス削減を支援する制度で、本プロジェクトでは、リース料の10%が補助金として支給されます。これは、メキシコ政府と日本政府の協力の下で行われたものであり、両国の温暖化対策への強い意志を示すものです。

ユアサ商事グループのグリーン事業拡大戦略



ユアサ商事は、中期経営計画「Growing Together 2026」において、グリーン事業の拡大を成長戦略の柱に掲げています。本プロジェクトは、その一環として、海外におけるカーボンニュートラル提案を推進する取り組みです。これまでタイやベトナムでの実績がありますが、メキシコはアジア以外では初の取り組みとなります。

今後の展開



ユアサ商事グループは、メキシコ国内において、従来の工場生産設備の販売に加え、工場全体のカーボンニュートラルに向けた提案を推進していく計画です。この成功事例を基に、同国における更なる事業拡大を目指し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

付記:過去の取り組み



ユアサ商事グループは、2017年にはタイの食品メーカー工場にバイオマスコージェネレーション設備の導入を支援しており、年間7,111トンのCO2削減に貢献しています。このように、長年に渡る環境問題への取り組みが、今回のメキシコでの成功に繋がっていると言えるでしょう。

関連企業



ユアサ商事株式会社:東京都千代田区
東銀リース株式会社:東京都中央区
YUASA SHOJI MEXICO.S.A.DE C.V.:メキシコ レオン市
BOT FINANCE MEXICO, S.A. DE C.V., SOFOM, E.N.R.:メキシコ メキシコシティ
* KUROTA MEXICO, S.A. DE C.V.:メキシコ アグアスカリエンテス州

会社情報

会社名
ユアサ商事株式会社
住所
東京都千代田区神田美土代町7番地
電話番号

トピックス(経済)

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