大島藤倉学園 アール・ブリュット展開催のお知らせ
2026年1月2日から、茨城県笠間市の笠間日動美術館で『大島藤倉学園 アール・ブリュット展』が開催されます。この展覧会は、社会福祉法人藤倉学園が同館と共に実施するもので、利用者によるアート作品の展示が中心となります。
藤倉学園の背景
藤倉学園は、1907年に日本で誕生した知的障害児童施設で、私財を投じて創立された社会福祉法人です。現在、障害者支援施設やグループホーム事業を運営しており、多摩藤倉学園も1958年に開設されました。より良い支援を通じて、障害者が社会で自立できるよう努めています。
アール・ブリュット展の趣旨
本展覧会は、「アール・ブリュット」と呼ばれる芸術の概念に基づいています。アール・ブリュットは、精神的や知的障害を持つ人々が自らの情熱に従い、特別な教育を受けることなく制作したアートを指します。この理念に基づいて、藤倉学園は利用者の創作活動を通して、彼らの個性的な作品を広めていくことを目的としています。
本展示では、「リサイクル」をテーマにした作品群が前期・後期に分かれて紹介されます。具体的には、古新聞やカレンダーの裏面、宅配便の中にあったクッション材など、不要になった物が、利用者の手を経てユニークなアートへと生まれ変わります。
SDGsへの貢献
この展示会は、障害者の社会参加を促進し、SDGs(持続可能な開発目標)に関する理解も深めることを目指しています。アートを通じて、誰もが共に生き、支え合う社会を実現できるよう、一人一人の力を感じてもらいたいです。
開催情報
- - 会期: 前期 2026年1月2日(金)~2月15日(日)、後期 2026年2月21日(土)~4月12日(日)
- - 会場: 笠間日動美術館(茨城県笠間市笠間978-4)
- - 開館時間: 1月〜2月は午前10時から午後4時30分まで、3月は午前9時30分から午後5時まで。
- - 休館日: 毎週月曜日(特定日の変動あり)
- - 入館料: 大人1,300円、65歳以上1,000円、大学・高校生900円、中学生300円、小学生は無料。
この展覧会には、藤倉学園とともに、株式会社フジクラ、藤倉コンポジット株式会社、藤倉化成株式会社といった企業も協賛しています。是非この機会に足を運び、大島藤倉学園の素晴らしいアート作品を体感してください!
藤倉学園とその取組
藤倉学園は、知的障害児童への支援を続けており、その活動は地域の人々にも深い影響を与えています。吉永小百合さんが出演した映画『男はつらいよ』シリーズにも、この学園が取り上げられています。藤倉学園が行う取り組みを通じて、より多くの人が障害者について理解を深められることが期待されます。
興味のある方は、是非美術館にお越しください。皆様のご来館をお待ちしております!