英語保育園と高齢者施設の融合、新たな学びの場が名古屋に誕生

名古屋市に新たに登場した英語保育園と高齢者施設が融合した複合施設「COCOAS KIDS International School/After School 白壁校」。2025年4月に開校するこの施設は、全国初の取り組みとして注目を集めています。運営を行うのは、愛知県名古屋市に本社を置くCOCOAS株式会社で、代表の下和田静香氏が未来のグローバルリーダーを育てるべく設立した英語保育園や学童において、子どもたちの国際的な視野を広げることを目指しています。

幼老複合施設の狙い

近年、核家族化が進み、子どもたちが高齢者と触れ合う機会が減少しています。この背景において、COCOAS KIDSでは世代を超えた交流を促進することに注力しています。具体的には、保育園と高齢者施設が同一の施設内に存在することで、自然な形で子どもたちと高齢者の間にコミュニケーションを生むことが可能になります。子どもたちは高齢者から昔ながらの遊びや文化を学び、高齢者は子どもたちの元気な声に触発され、生きがいを感じることができるのです。

この新しい試みは、さらに多様化する社会において、子どもたちが国際的な環境で成長する手助けとなると信じられています。COCOAS KIDSは、”一人でも多くの未来のグローバルリーダーを輩出し続ける”ことを使命としており、ただ学ぶだけでなく、互いに影響を与え合う関係づくりを継続していくことが求められています。

竣工式と内覧会の実施

2024年3月27日には、COCOAS KIDS白壁校ホールにて、土地のオーナーや複合施設の高齢者施設を運営する企業と共に合同竣工式が行われました。この場で、施設の全体像が披露され、地域の企業や関係者が集まり、今後の展望を話し合いました。

施設の設計について

この施設は、鉄骨4階建てで、1階にはエントランス、保育室、学童ルーム、ホールが配置され、2階には屋外の遊び場も設けられています。高齢者施設は、2階には食堂やコミュニティルーム、3階と4階には個室がある設計です。延床面積は1998㎡で、遊戯室の天井は最高で3.2mという広々とした空間が特徴です。子どもたちの明るい声が高齢者に活力をもたらすよう、人々が集う空間となることを期待されています。

今後の展望

今後、COCOAS KIDSでは、この幼老複合施設を活かし、世代を越えた交流イベントの開催を予定しています。また、休校日には地域のイベントスペースとして貸し出しを行い、地域コミュニティの活性化にも貢献する意向です。様々な形で地域に根ざした活動を展開し、子どもたちの学びと高齢者の生活をサポートする取り組みを続けていくことでしょう。