AEGISAPP運送業に新機能が追加
2025年4月より施行される改正貨物自動車運送事業法に対応するため、株式会社イージスワンは運送業向けクラウドサービス「AEGISAPP運送業」に新機能「実運送体制管理簿 自動作成機能」を2025年10月1日に導入することを発表しました。この新機能は、運送業者が法令を遵守しつつ、業務の効率化を図るために設計されています。
新機能の概要
この機能は、運送事業者が請負階層(元請・一次請など)を選択するだけで、必要となる帳票の情報を自動で補完し、法律で義務付けられた管理簿の作成を大幅に簡素化します。これにより、運送業者は受注データの入力から帳票の生成までをスムーズに行うことが可能となります。
主な機能の流れ
1.
受注入力:
自社の請負階層を選ぶだけで、必要な情報が自動で入力されます。
2.
帳票自動作成:
「運送依頼書兼引受書」が自動作成され、元請業者の連絡事項が下請に通知されます。
3.
下請応答処理:
引受書に記載された情報を基に、将来的にAPI連携によってさらなる自動化が見込まれています。
4.
体制管理簿の生成:
荷主ごと、月ごとに「実運送体制管理簿(PDF)」が自動生成され、監査対応も迅速に行えます。
5.
不備アラート:
未記入項目にはシステムが警告を出し、入力後に管理者の承認を経て保存される仕組みです。
法令対応の重要性
今回の機能は以下の法令に基づいたものであり、運送業者が法令遵守を行う上で不可欠なものとなっています。
- - 真荷主への情報書面の交付義務(第12条)
- - 元請連絡事項の通知義務(第24条)
- - 実運送会社情報の把握・通知・帳票化義務(第24条の5)
特に元請業者には、すべての実運送会社とその請負階層を的確に把握し、月次で管理簿にまとめることが求められています。この新機能はその複雑な作業を半自動化し、法令遵守を強力に支援します。
AEGISAPP運送業とは
「AEGISAPP運送業」は、運送業に特化したクラウド型のERPとTMSが統合された基盤「AEGISAPP CORE」をベースにしており、受注、配車、運行管理、日報、請求、労務などの業務を一元管理します。これにより、運送業者は業務のデジタル化と法令対応を両立させることが可能です。さらに、API連携によって従来のアナログな手続きをリアルタイムな運行指示などに置き換え、法令遵守経営を支援します。
特に、運行計画機能は過去の走行実績データをもとに高精度な計画を作成し、拘束時間や運転時間を適切に反映することを可能にするなど、現場から経営層まで一体的な業務処理の実現を目指しています。
会社情報
株式会社イージスワンは、東京都千代田区に本社を置くIT企業であり、2006年に設立されました。今後も物流業界のデジタル化や法令遵守を進めながら、業務改革の支援を続けていく方針です。
【会社概要】
- - 会社名: 株式会社イージスワン
- - 所在地: 東京都千代田区麹町4-3-4-3F
- - 代表者: 鶴田由規夫
- - 設立: 2006年2月
- - URL: AEGISAPP運送業公式サイト