文化服装学院とスタイレム瀧定大阪の新たな取り組み
2024年度から新設される文化服装学院のアパレル技術科3年バーチャルファッションコースでは、スタイレム瀧定大阪株式会社との連携によって、革新的なデジタルファブリックを活用した授業が始まります。このプログラムは、デジタル技術を活用し、若手デザイナーを育てることを目的としています。
デジタルファブリックとは?
デジタルファブリックとは、実際の生地の質感を表現するために、テクスチャー画像データと物性データを組み合わせたものです。スタイレム瀧定大阪では、実物の生地をQRコード対応でデジタル化しており、これを3Dモデリングに活用することが可能です。この新技術により、学生たちはよりリアルなデザインをデジタル上で体験できるようになります。
授業の内容とプロセス
学生たちは2DCADと3D着装シミュレーションソフト「CLO」を使用して、各自のデザインに基づいたパターンメーキングと仮縫いを進めています。授業の中で学生は、教室に用意されたサンプル帳からお気に入りの実物生地を選び、それに対応するデジタルファブリックを「STYLEM FABRIC STORE」からダウンロードするという流れです。これにより、仮縫いをデジタルで行い、実際に生地を発注して本作品の制作ができるようになります。
企業とのコラボレーション
今年の7月に行われたプレゼンテーションでは、多くのアパレル企業や在校生が足を運びました。この発表では、学生たちが制作した作品が紹介され、今後の文化祭や卒業制作でのプレゼンテーションも予定されています。スタイレム瀧定は、創業1864年の歴史を持つ繊維専門商社で、日本国内でもトップシェアを誇る企業です。その技術的背景を活かした授業は、学生たちに多くのインスピレーションを与え、実践的な知識を養う機会を提供しています。
文化服装学院の100年の歴史
文化服装学院は、日本初の服飾教育機関として認可され、2023年には創立100周年を迎えました。これまでに多くの著名なデザイナーやクリエイターを輩出しており、現在も日本のファッション界において重要な役割を果たしています。年々規模を拡大し、最新のトレンドや技術を取り入れた教育を提供し続けています。また、国際的なランキングにおいても評価されており、ファッション教育の分野での権威を確立しています。
まとめ
文化服装学院とスタイレム瀧定大阪のコラボレーションによって、デジタルファブリックを用いた新しい教育モデルが登場しました。この取り組みは、未来のファッションデザインを進化させる可能性を秘めています。学生たちは最新技術を駆使し、新しい形のクリエイションに取り組むことで、日本のファッション業界の更なる発展に寄与することでしょう。
詳細については、文化服装学院の
公式サイトやスタイレムの
公式サイトをご覧ください。