オリックス・クレジットとAdviceRobo、革新的な信用スコアリング技術で連携

オリックス・クレジットとAdviceRoboが提携し、日本市場において新たな信用スコアリング技術を導入することが発表されました。このコラボレーションは、特に若年層や外国籍の方々に向けた金融サービスの利用促進を目的としています。

新しい信用スコアリング手法であるサイコグラフィック信用スコアリングは、従来の信用情報や申込情報に依存せず、申込者の心理的特性や生活習慣、行動パターンを分析することによって、より正確な信用度の評価を行う技術です。これにより、スコアリングが行われる前の段階で、従来の与信審査における制約が軽減され、初めて金融サービスを利用する消費者の受け入れ可能性が増加すると期待されています。

AdviceRoboはオランダに本社を持つ企業で、すでに15か国でサイコグラフィック信用スコアリングソリューションを展開しており、これらの技術はグローバルな大手金融機関へ提供されています。オリックス・クレジットとの提携により、同社は日本市場においてもその技術を活用し、新しい顧客層へのアプローチを試みることになります。

オリックス・クレジットの木村義紀役員は、提携によるメリットとして「当社のローンカード商品において、AdviceRoboの信用スコアリングを実験的に活用することで、与信ノウハウを深化させ、多くの顧客にローンを提供できることを期待しています」と述べています。これは、これまで融資に際して厳しい条件があった層へも柔軟な対応を可能にするものです。

同様に、AdviceRoboのCEOであるDiederick van Thielは、オリックス・クレジットとの協業に対して非常に前向きな意見を示しており、両社の力を合わせることが金融サービス業界に革新をもたらすと信じています。

この新しい技術が導入されることによって、今後の日本国内での与信審査がどのように変わるか、大きな注目を集めています。特に従来のシステムでは不利益を被っていた層が、よりスムーズに金融サービスを利用できるようになることで、経済全体の活性化が期待されます。

オリックス・クレジットは、1987年から無担保・無保証ローンに特化したサービスを提供してきた実績を持ち、近年では低金利・大型枠の融資を行い、顧客満足度の向上に努めています。また、信用保証事業やモーゲージバンク事業も展開し、地域に密着した金融サービスを提供しています。

一方、AdviceRoboは、信用情報が不十分な消費者に対し、独自のサイコグラフィック信用スコアを駆使してリスク評価を行い、より公平な金融機会を提供することに注力しています。今後の対話と協業により、両社の技術やサービスが融合し、新たな金融の展開が楽しみです。

これらの技術革新は、消費者にとって何を意味するのか、またどのように生活を変えていくのか。今後の動向に注目が集まります。