地下鉄博物館 特別展「くらしを運んだ東京地下鉄道の切符展」
2025年の冬、地下鉄博物館が東京地下鉄株式会社と共に特別展「くらしを運んだ東京地下鉄道の切符展」を開催いたします。この特別展は、12月16日から2026年3月15日までの期間、訪れる方々に日本の地下鉄の歴史と切符の文化を体験していただく機会を提供します。
切符が語る生活の歴史
近年、交通手段としての鉄道利用において、電子乗車券の普及が進み、切符を手にする機会が大幅に減少しています。しかし、昭和から平成中頃までは、切符は人々の移動に欠かせない存在でした。鉄道に乗るための手段としてだけでなく、切符は様々なサービスや文化を象徴し、私たちのくらしと密接に結びついていたのです。
1927年に東京地下鉄道が上野-浅草間で営業を開始したことは、地下鉄の歴史にとって重要な出来事でした。当時、鉄道はバスや市電と激しい競争を繰り広げていました。東京地下鉄道は収益を向上させるために、百貨店や観光施設と提携した企画乗車券を発行し、乗客の生活改善に貢献していました。これにより、周辺地域の活性化も進んでいったのです。
特別展の内容と見どころ
今回の特別展では、東京地下鉄道が発行した切符やその関連資料を中心に、地下鉄がどのようにして人々の生活と結びつき、発展していったのかを紐解きます。具体的な展示内容には、次のものが含まれます:
- - 東京地下鉄道の切符とその利用状況
- - 東京高速鉄道の切符
- - 提携した百貨店や観光地に関連する切符
これらの展示を通して、観客は切符を通じて町の発展や人々のライフスタイルの変遷を感じ取ることができるでしょう。
訪問情報
この特別展は、地下鉄博物館の企画展示コーナーで行われます。訪問する際の基本情報は以下の通りです。
- - 開催期間: 2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
- - 場所: 地下鉄博物館 企画展示コーナー
所在地: 東京都江戸川区東葛西6-3-1(最寄駅: 東京メトロ東西線葛西駅高架下)
- - 開館時間: 10:00~17:00(入館は16:30まで)
- - 休館日: 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)及び年末年始(12月30日~1月3日)
- - 入館料: 大人220円、中学生までの子供100円(満4歳以上)
- - お問い合わせ: 03-3878-5011(10:00~17:00)
- - 公式サイト: 地下鉄博物館公式サイト
この特別展は、鉄道ファンだけでなく、東京の文化や歴史に興味がある方々にも楽しんでいただけるものです。ぜひ足を運び、地下鉄を通じて変遷する歴史を体感してください。