広島県安芸高田市にあるファブラボ広島安芸高田は、LINEヤフー株式会社が運営するオープンコラボレーションハブ「LODGE」と共同で、ペットボトルキャップで回せるガチャガチャを進化させ、その設計データをオープンソースで公開しました。
このガチャガチャは、2022年7月に公開された初代モデルをさらに発展させたもので、イベントや常設施設など、幅広い用途に対応できるようになりました。
今回のアップデートでは、景品のサイズが大幅にアップし、大型の景品も入れることができるようになりました。また、組立部品数を削減することで、製作時間を大幅に短縮できるようになり、誰でも簡単に製作できるようになりました。さらに、安定性と耐久性を向上させ、より長く使用できるようになりました。
今回のアップデートで、ガチャガチャはイベントでの利用だけでなく、企業や教育機関などでの常設利用にも最適になりました。環境問題への意識向上や、地域活性化に貢献するツールとして、今後も多くの場所で活用されることが期待されています。
ファブラボ広島安芸高田は、今回のプロジェクトを通して、地域の人々が持っている技術やアイデアを共有し、地域活性化に貢献したいと考えています。また、オープンソースで公開することで、誰でも自由にこのガチャガチャを製作し、自分たちの地域で活用できることを目指しています。
アップデートの背景
ファブラボ広島安芸高田では、2022年7月に初代モデルのデータを公開し、全国各地で製作・設置が進められてきました。導入先や用途は多岐に渡り、イベント利用はもちろん、企業や教育機関での常設利用も増えています。
しかし、初代モデルでは、景品のサイズに制限があったため、大型の景品を入れることができませんでした。また、製作に時間がかかるため、イベントなどでの利用には課題がありました。
これらの課題を解決するため、ファブラボ広島安芸高田は、今回のアップデートを行いました。
アップデートの内容
今回のアップデートでは、以下の4つの点が改善されました。
1.
景品のサイズが大幅アップ: 大型モデルでは、65mm〜120mmのカプセルに対応。
2.
組立部品数の削減: 製作時間を大幅に短縮。
3.
安定性・耐久性の向上: より長く使用できるようになりました。
4.
キャップ数の調整: 回すために必要なキャップ数を5段階(1個↔ 5個)で調整可能に。
2種類のモデル
今回のアップデートでは、大型の「Model-L」と、小型の「Model-S」の2種類のモデルを用意しました。用途やスペースに合わせて、お選び頂けます。
- - Model-L: イベント用途向け。大型の景品に対応。ShopBotなどの加工機を用いて製作。
- - Model-S: 常設用途向け。小型の景品に対応。レーザーカッターで製作。
データの公開について
今回のプロジェクトの制作物のデータは、作り方動画つきで、オープンソースで公開されています。ホームセンターなどで手に入る材料のみで製作できるため、誰でも簡単に製作することができます。
ファブラボ広島安芸高田について
ファブラボ広島安芸高田は、広島県安芸高田市にあるデジタルファブリケーション施設です。誰でもアイデアを形にできるテクノロジーにアクセスできるようにする、地域に根ざしたファブ施設です。
オープンコラボレーションハブ「LODGE」について
オープンコラボレーションハブ「LODGE」は、LINEヤフー株式会社が運営する、FAB機材を完備したオープンコラボレーションハブです。デジタルファブリケーションや、web3技術など、LINEヤフーの既存事業の可能性を広げる実験を行っています。