AIを活用した広告審査サービスで美容健康業界をサポート

2023年、弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所は、広告審査にAI技術を取り入れる革新的なサービスを立ち上げました。このサービスは、特に美容健康業界に向けて開発されたもので、薬機法・景表法・特商法に基づいて広告をチェックします。これまで手作業で行われていた広告審査をAIによって効率化することで、業界関係者の負担を軽減することを目指しています。

このプロジェクトは、株式会社Innovation BASE北海道および株式会社日本データウェーブとの共同開発で進行しています。Innovation BASE北海道は地域の課題解決を目指しており、この新サービスを通じて新たなビジネス創出にも寄与する意向です。そして、日本データウェーブは教育機関や官公庁向けに特化したデータベースの設計・開発を手がけており、そのノウハウが今回のプロジェクトにも活かされています。

広告審査の迅速化と精度向上

AIによる新しい広告審査の仕組みは、まず広告からテキストを読み取るOCR技術を活用します。これにより、広告のリスク度を判定し、必要に応じて代替案や修正理由を自動で生成することが可能です。これまでのように弁護士が一枚一枚手作業で審査することなく、AIが瞬時に情報を処理し、法令違反の可能性を抽出します。これにより、審査のスピードを大幅に向上させつつ、質の細やかさも保たれます。

豊富なデータベースに基づく審査

このサービスの精度を支えるのは、2016年より蓄積されたA4サイズ1000枚以上の広告と、1万か所以上の指摘箇所に基づくデータベースです。このデータをもとにAIが広告を精査し、潜在的な法令違反を早期に発見することが可能になります。業界特有の nuance を理解できる柔軟性を持つAIの導入により、広告審査業務が大きく変わることでしょう。

最終チェックは弁護士が担当

AIによる自動審査に加え、最終的なチェックは経験豊富な弁護士によって行われます。特に美容健康業界に精通した弁護士が担当するため、審査の品質は手作業での審査と同程度の高標準が維持されます。AIによって審査速度が向上したとしても、最終的な品質は失われることがありません。

効率化と負担軽減

この新しいサービスは、サプリメント、健康食品、化粧品、美容機器など、多岐にわたる商品を扱う美容健康業界向けに提供されます。営業面でも成果を上げなければならない業界において、広告制作の際に法令と収益のバランスを取る負担がかかっていましたが、AIによる一次判断機能が導入されたことで、この課題に立ち向かうことが可能になりました。広告制作の迅速化によって、他の業務に時間を割く余裕も生まれます。

今後のサービス展望

2024年7月には、弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所内でこのサービスの試験運用が開始される予定です。試験運用では弁護士とAIによるチェックのブレを修正し、AIをさらに学習させることで、審査の精度向上が目指されています。2025年度内には一般ユーザー向けのサービスもスタートする計画です。

この取り組みは、美容健康業界に特化した広告審査の新時代を切り開くものとなるでしょう。弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所の今後の活動や取り組みに、ぜひご注目ください。

さらに、詳しい情報やお問合せはこちらのコーポレートサイトをご覧ください。