映像業界を支える新たな挑戦
近年、コンテンツの海外展開がますます重要視されています。特に、吹替版の品質が成功のカギとなっていることは、もはや周知の事実です。こうした状況の中、特定非営利活動法人映像産業振興機構(通称VIPO)とNetflixは力を合わせ、業界プロフェッショナルを対象とした「ダビングセミナー~ローカライズ戦略と吹替品質向上~」を開催します。このセミナーでは、プロデューサー、監督、脚本家など、映像制作に携わる方々に向けて、吹替版制作に必要な知識やノウハウを提供します。
セミナーの概要
セミナーは2025年6月に、実写編とアニメ編に分かれ、それぞれオンラインで実施されます。各セッションでは、北米や南米の視聴者に向けたローカライズ戦略についての具体的なアプローチが紹介され、参加者は、業界の第一線で活躍する専門家から直接学ぶことができます。セミナーは無料で参加でき、定員も設けられていません。
プログラム内容
1.
イントロダクション: 講師の紹介やセミナーの趣旨についての説明。
2.
日本コンテンツの海外市場における現状: 海外での消費傾向を踏まえた吹替の重要性が考察されます。
3.
北米市場の消費スタイル: 英語吹替版の可能性についての詳細。
4.
南米市場の状況: 日本コンテンツがどのように受け入れられているのかを探ります。
5.
質疑応答: 参加者からの質問に講師が直接応じます。
全プログラムは日本語で進行し、逐次通訳も実施されるため、言語の壁を心配する必要もありません。
講師紹介
セミナーの講師陣は、業界で数々の成功を収めてきた専門家たちです。紀周子氏は約20年にわたり字幕や吹替制作に従事し、Netflixでは日本独自の吹替チームの立ち上げメンバーとして活躍しています。ジョン・デミータ氏は声優としての経験が豊富で、さまざまな役柄を務めた実績があります。そして、ロベルト・グラナドス氏は南米市場に特化した経験を持ち、地域特有のニーズを理解しています。
参加申し込み
セミナーへの参加は事前に申し込みが必要です。参加対象者は実際に実写やアニメコンテンツに取り組んでいるプロデューサーや監督であり、申込時には自分が手掛けた作品を記入する必要があります。また、申込締切はそれぞれの開催日の前日、すなわち2035年6月5日23時59分までとなっています。この機会に、最新のローカライズ戦略を学び、映像制作の質を向上させましょう。
終わりに
コンテンツのグローバル展開は、今後ますます注目を集める分野です。VIPOとNetflixの共同開催によるこのダビングセミナーは、業界の未来を担うプロフェッショナルたちにとって、貴重な学びの場となることでしょう。代表的な講師陣から直接学ぶことで、自らのスキルを高めるチャンスです。ぜひご参加ください。