恋愛よりも推しが大事？ 20代から30代未婚女性の新たな意識調査

近年の恋愛観に変化が！推し活が優先される理由

2025年6月、ナイル株式会社が実施した調査では、20代から30代の未婚女性の49.1%が「推し活」を優先すると答え、恋愛よりも推しの存在が重要視されていることが明らかになりました。この現象はどのようにして起こったのでしょうか。

多くの未婚女性が「推し」を持つ時代

調査によると、58.8%の未婚女性が「推し」を持っているとの結果が出ました。つまり、約3人に2人が自分の好きなキャラクターやアイドル、アーティストがいて、その存在が日常生活の中でどれほど重要であるかを示しています。

「推し」とは、単なるアイドルやキャラクターに留まらず、彼女たちの日常に彩りを加え、時には精神的な支えとなる存在でもあります。推しがいることが当たり前になっている今、彼女たちにとって「推し活」は趣味以上の大切な活動となっているのです。

恋愛よりも重視される推し活

恋愛と推し活の優先順位について尋ねると、49.1%が「推し活の方が優先」と回答しました。この結果に驚く方も多いかもしれませんが、近年の女性の意識の変化が影響を与えていると言えるでしょう。推し活はただの趣味ではなく、自己表現や自己実現の一部として根付いているのです。

仲間との理解が重要に

調査では「恋人や配偶者に理解を示してほしい」と考える未婚女性は38.3%に達しました。共感よりも尊重を求める傾向が強く、彼女たちは「一緒に楽しむ」といった関係よりも「私の時間を大切にしてほしい」という思いが強いと考えられます。恋愛関係においても、相手に深く干渉されることを嫌い、自分の趣味は自由に楽しみたいという意向が顕著です。

バランスを求める恋愛模様

興味深いことに、89.5%の女性が恋人に推し活をオープンにしていると回答しました。しかし、「深くは話さない」という回答が52.6%に達し、明確にバランスをとることが求められています。情報を一部開示しつつも、プライベートな部分は大切にしたいという心情が見え隠れします。彼女たちは恋愛の中で、自己の趣味を尊重されることとは対照的に、深い共感は求めていない様子が伺えます。

すれ違いは少数派

さらに調査によると、推し活に関して恋人とのすれ違いを感じている女性は約36.7%に留まっており、意外にも多くの人が恋愛と推し活をうまく両立していることがわかります。もちろん中には、推しが原因でのトラブルも報告されており、「嫉妬された」「趣味を貶された」といったエピソードが存在しますが、それでも多くの女性は推し活を大切にしつつ、恋愛を楽しんでいるようです。

取捨選択した新しいスタイル

この調査結果から、推し活が現代女性の感情や生活を豊かにする存在であることが浮き彫りになりました。恋愛だけではなく、自分を表現する手段としての推し活が彼女たちにとって魅力的であり、それが新たなライフスタイルを形成しているのです。恋愛や結婚だけでなく、自分らしさを大切にする生き方が今後も広がっていくことでしょう。