コープデリ、リサイクル原料を活用した保冷容器を導入
コープデリ生活協同組合連合会(埼玉県さいたま市)は、プラスチック使用量の削減を目指し、2025年4月21日から宅配用の発泡スチロール製保冷容器に50%のリサイクル原料を使用した新しい製品を導入することを発表しました。この取り組みにより、年間で約339トンのプラスチック削減が見込まれています。
プラスチック問題が深刻化する中、コープデリは環境配慮型の事業運営を進めています。具体的には、保冷容器のリサイクルループを実現し、使用できなくなった保冷容器を新たにリサイクル原料として活用する方法を採用します。このポジティブな取り組みは、プラスチック・スマートの環境省プロジェクトにも賛同したもので、保冷容器には「再生原料を使用しています」と記載し、プラスチック・スマートマークも表示されます。
環境負荷の軽減
新しい保冷容器にリサイクル原料を採用することで、CO2排出量も年約291トンの削減が見込まれています。具体的には、本体から約234トン、ふたから約57トンのCO2削減が達成されます。これにより、冷蔵品や冷凍品、青果品を組合員宅へ届ける際の環境負荷を大幅に軽減することができます。
折りたたみコンテナの導入
さらに、コープデリでは2023年11月から折りたたみコンテナにもリサイクル原料を41〜57%使用した新しい製品を導入します。このコンテナは常温商品用の配達器材として使用され、2024年度までで97トンのプラスチック使用量削減が期待されます。特に、16Bタイプ(約14リットル)のコンテナは57%のリサイクル原料を使用しており、持続可能な物流を実現する一環として注目されています。
定期配達の利点
コープデリの宅配サービスは週に1回の定期的な配達が特徴で、これにより配達器材の廃棄を避け、回収・洗浄し繰り返し使用するシステムを採用しています。このアプローチはコスト面でも利点があり、同時に環境への負担を軽減します。
今後の展望
コープデリは、家庭内でのプラスチック・容器包装の削減を呼びかけるとともに、事業由来のプラスチック使用量削減にも積極的に取り組んでいます。リサイクル原料の利用拡大を通じて、持続可能な社会の実現に寄与していくことを目指しています。