SNSと口コミサイトが情報収集の主軸に
2026年3月に実施された調査によると、消費者の情報収集行動には大きな変化が見られています。予約や比較、口コミサイトがほぼ全ジャンルで主な情報源として使われており、その中でも特に宿泊施設や家電、飲食店が高い支持を得ています。特に、宿泊施設に関してはなんと86.6%の人々がこれらのサイトを活用しています。一方で、唯一映画ジャンルにおいてはSNSが63.8%と、予約サイトを逆転する結果が出ています。これは、映画情報が「実際どうだったのか」という体験を重視されるため、SNSの利用が促進されるからでしょう。
SNS信頼のポイント
SNSが信頼されるための基準は、特に3つの要素に集約されています。1つ目は「投稿者が実際に体験している証拠」であり、2つ目は「具体的な内容」が求められます。そして3つ目は「良い点だけでなく、気になる点も述べられていること」です。これらは、特に高額商品やサービスにおいて、消費者が実際のエビデンスを求める結果として強く現れています。
特に家電に関しては、これら3つの基準がいずれも高い重要度を持ち、54.1%が体験の真実性、50.3%が具体性、56.7%が欠点の開示を信頼の要因として挙げています。このことからも、消費者は品質や使用感についての実体験を重視し、ただの宣伝情報では納得できないことが浮き彫りになっています。
不信感と選択疲れ
調査では、消費者が口コミや評価に対して抱く大きな懸念、つまり「口コミ・評価への不信感」が浮かび上がりました。特に飲食店や家電、コスメ用品においては、レビューの操作や広告の判別が困難であると感じる声が多く上がっています。例えば、飲食店では45.3%、コスメ用品では34.3%がレビューの信頼性に疑問を持っていることが記録されました。これにより、消費者は本当に信頼できる情報を求めているという構図が明らかになりました。
さらに、選択肢が多い場合、消費者は「選択疲れ」を感じることも調査から明らかになりました。詳細な設定項目が異なる商品やサービスが多数存在している場合、顧客は比較すること自体がストレスとなり、最終的な判断に困難を感じることが多いようです。このような情報量の多さが、むしろ消費者にとっての負担となっていて、どれが正しい情報なのか判断することが難しい状況を招いています。
結論
2016年以降のトレンドを受け、生活者の情報収集行動は著しく変化しています。それに伴い、企業はただ情報を提供するだけでなく、消費者が求める信頼のある情報をどのように届けるかが求められています。しっかりとした情報源の提供、自社情報の透明性、そして消費者に寄り添ったコミュニケーションが今後のマーケティングには不可欠となるでしょう。何よりも、消費者は「信頼できる情報」を渇望しているという点を理解することが重要です。