株式会社IP-RoBoのTM-RoBoに新機能が追加
株式会社IP-RoBoは、商標調査を専門とするAIサービス「TM-RoBo」に自社登録商標除外機能を新たに導入することを発表しました。2025年1月6日よりβ版でのサービス提供が始まります。この機能により、自社やグループ会社の出願・登録商標を調査対象から外すことができ、商標調査の精度が向上します。
TM-RoBoの背景と進化
商標は新しい商品の名称やブランドにおいて、重要な役割を果たします。そのため、同一または類似の商標が既に使用されていないかを調査することが不可欠です。従来の商標調査は手間がかかり、時間を要する作業でした。これを解決するために、IP-RoBoは2018年にTM-RoBoをリリースしました。TM-RoBoは、特許庁や裁判所の専門家の判断を機械学習で再現し、商標の登録可能性を高精度で判断できるよう進化してきました。
特に2020年に追加された商標検索機能は、従来のシステムではできなかった柔軟な検索を可能にしました。これにより、文字商標の形状や組み合わせを考慮した多角的な分析が実現しました。
新機能の詳細
新たに追加される自社登録商標除外機能は、調査商標として自社や関連企業の商標を除外することができるもので、これによりTMR(称呼のオリジナル性に関連する指標)の算出がより正確になります。これまで自社の商標がヒットした場合、TMRが低下してしまうという問題がありましたが、この機能を使用することで、この影響を排除できます。
検索結果には、除外した商標が確認できるようにグレーアウト形式で表示され、必要に応じて再度対象にすることも可能です。また、除外する出願人や権利者を設定しておくデフォルト機能も提供され、調査の効率性を高めることができます。
今後の展望
IP-RoBoは今後も商標調査の業務効率を飛躍的に改善するための機能追加を進めていく方針です。TM-RoBoには、自社登録商標除外機能だけでなく、称呼検索機能や類似群コードテンプレ機能、PDF一括出力機能など、実用的なツールが充実しています。商標調査においては、TM-RoBoが業界標準となることを目指しています。
公式ウェブサイトでは、TM-RoBoの詳細情報が公開されており、ユーザーは最新の機能を活用できるサポートを受けられます。今後の商標調査の進化に、ぜひご注目ください。
株式会社IP-RoBoの商標調査サービスを今後ともよろしくお願いいたします。