リンクメッドが資金調達
2025-05-12 10:40:50

革新的ながん治療を推進するリンクメッドがシリーズB資金調達に成功

リンクメッド、シリーズBファイナルクローズの成功



昨今、がん治療に対する新たなアプローチとして注目を集めているリンクメッド株式会社が、シリーズBのファイナルクローズを実施し、3億円の資金を調達したことが発表されました。これにより、シリーズBラウンドでの総調達額は38.5億円に達し、累計で約50億円の資金を確保することに成功しています。

投資家の顔ぶれ



今回の資金調達には、多数の著名な投資家が名を連ねています。その中には、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社やDBJキャピタル株式会社、さらにはペプチドリーム株式会社などが含まれ、多様な背景を持つ機関からの支持が確認されました。これらの投資家は、リンクメッドの目指す「革新的な「見える」がん治療」の実現に大きな期待を寄せています。

技術的な進捗



リンクメッドが開発を進めている放射性医薬品の中核となるのが、放射性同位体64Cu(銅-64)を用いた治療薬です。この64Cuは、がん細胞のDNAを高エネルギーで攻撃する能力を持ち、がん特異的に結合する分子と連携することが可能です。これにより、高い治療効果と副作用の低減が期待されています。

並行して、64Cuを用いた医薬品である64Cu-ATSM(LM001)は、悪性脳腫瘍の中でも特に難易度が高い再発・難治性神経膠腫の患者を対象にした第Ⅲ相医師主導治験を2024年6月に開始します。この臨床試験が成功すれば、がんに対する新たな治療法が世界に広がることとなるでしょう。

資金使途と展望



今回の資金調達は、その使途として主に研究開発の推進、工場の立ち上げ、人材の採用を掲げています。具体的にはLM001の第三相試験の計画的な実施、64Cuの製造施設の構築、そして人材育成や組織の機能強化に充てられます。これにより、リンクメッドはがん患者に対する新たな治療薬の供給体制を確立し、さらなる事業成長へ踏み出すことを目指しています。

代表取締役社長のコメント



リンクメッドの吉井幸恵社長は、「既存株主の皆様、新たな株主の皆様、そして全ての関係者に感謝申し上げます。今回の資金調達を通じて、当社は再発悪性神経膠腫の患者様にいち早く治療薬を提供できる体制を整えていきます。がん治療に革命を起こすべく、これからも全力で邁進してまいります」と意気込みを語ります。

投資家からの期待



投資者たちもリンクメッドの成功を後押ししています。彼らは64Cuを用いた新しい治療法が日本の医療業界に革命をもたらし、世界中のがん患者に希望を届けると信じています。特に、がん治療薬として今後の発展が期待されるこの技術に対し、さまざまな企業が関心を示しており、競争が進む中での企業成長が期待されます。

リンクメッドは、今後も放射性医薬品を中心としたがん治療の革新を進め、患者さんを取り巻く医療環境の改善に寄与していくことでしょう。


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会社情報

会社名
リンクメッド株式会社
住所
千葉県千葉市稲毛区小仲台2丁目6-1京成稲毛ビル2階
電話番号
050-3196-1417

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