建築デザインの未来
2025-11-14 17:30:11

未来を形作る建築デザインの「いのち宣言」とは?

建築がつなぐ過去と未来


昨今、社会は地震やパンデミック、分断といった混迷の中で過ごしています。それでも物質的には豊かさを享受する一方で、急速なデジタル化やAIの進化によって、見えない大切なもの、つまり感性や伝統的技術が失われつつあります。しかし、画期的な取り組みが進行中です。いのち会議が発表した「いのち宣言」および「アクションプラン集」は、未来の文化をつなぐための第一歩となるでしょう。

自然と時間を耕す建築


Yurica Design & Architectureは、過去と価値を未来へとつなげることを目指しています。この活動の中心には「オープンノスタルジア」という設計思想があり、歴史や記憶、素材の声に耳を傾けることで、未来へと拡がる道を拓いています。これにより、人間と自然、時間と物質、そして地域との深い関係性を耕し直そうとしています。

淡河本陣跡の改修プロジェクト


その実践例として、兵庫県淡河町にある「淡河本陣跡」のリノベーションが挙げられます。ここでは、50年以上放置されていた歴史的建物が、地域の人々の交流の拠点として再生されました。改修から8年が経ち、今では地域に根付いています。このプロジェクトは、建築が単に形を与えるだけでなく、「時間と共に成熟する場」を提供することができることを示しています。

2025年大阪・関西万博


さらに、代表の竹村優里佳さんは、2025年大阪・関西万博において、若手建築家20組の一人として選ばれました。竹村さんは、共同設計者とともに「Traces of Earth/地球の形跡」を設計しました。この建物には、400年前に切り出された「残念石」が再び使われており、古の素材と現代の設計が見事に融合しています。

八百万の神の思想


竹村さんは幼少期の体験を基に、石を「いのちあるもの」と捉え、傷つけることなく建築に組み込むことを目指しました。古い技術と現代の技術を融合させた新たな工法に挑戦し、伝統に根差した形状と現代的な美しさを持つ建築を作り上げました。最終的に、石と木材が共存しながら、時を超えた対話の場を創出しています。

未来に向けたビジョン


Yurica Design & Architectureは2050年にかけて、人間と自然が一体となる関係性を持つ建築を目指すために具体的な計画を立てています。それは、文化の継承や地域の魅力を引き出すことを視野に入れたものであり、世界中へ発信する役割も担っています。

いのち会議の参画


いのち会議は、こうした活動に参画し、2050年を見据えた長期的な視点で未来の文化を紡ぐ試みを進めています。建築を通じた人と自然の新たな関係性の模索は、我々に未来をどう形作るかを再考させる貴重な機会となるでしょう。

参考情報



本記事への問い合わせは、いのち会議事務局まで。


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会社情報

会社名
いのち会議 事務局
住所
大阪府吹田市山田丘2-8
電話番号
06-6105-6183

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