ジャパン・エネルギー・サミット2025が東京で開幕！LNGの未来とは

ジャパン・エネルギー・サミット2025 開幕

2025年6月18日、東京ビッグサイトにて「ジャパン・エネルギー・サミット2025」が開幕しました。このイベントは、世界中からエネルギー業界のリーダーや政策立案者、革新者などが一堂に会し、エネルギーの安定供給と脱炭素化の両立に向けた戦略について議論を重ねる場として位置付けられています。

オープニングセレモニーのハイライト

オープニングセレモニーでは、LNG（液化天然ガス）の成長可能性や、AIやデジタルインフラの急成長、世界的なエネルギー需要の拡大に対応するための多様なエネルギー供給の重要性が強調されました。エネルギーの需給構造は歴史的な転換期にあり、これが今後の議論に向けての強い指針となりました。

東京ガス株式会社の笹山晋一社長は、エネルギー供給体制の多様化が必要不可欠であると強調し、地政学的なリスクや再生可能エネルギーの導入拡大がどのように影響を及ぼすのかについて言及しました。彼は、「需要の成長はもちろん、供給安定性の確保が求められる」と語りました。

グローバルCEOパネルの討論

セッション「Securing Tomorrow: A Vision for Sustainable Growth in the Energy Sector」では、Bloombergのシェリー・アン氏がモデレーターとなり、株式会社JERAの可児行夫氏、TotalEnergiesのパトリック・プイヤネ氏、Woodside Energyのメグ・オニール氏が登壇しました。

オニール氏は、地政学的な不安定性がエネルギー市場に与える影響について言及し、「エネルギー価格は常に紛争の影響を受ける」と述べ、多面的なエネルギー調達の必要性を訴えました。可児氏は、日本のLNG在庫の状況について警鐘を鳴らし、多様化が選択肢ではなく「必要条件」であると強調しました。

プイヤネ氏は、TotalEnergiesが新たな供給源の追加を進めていることを紹介し、信頼性の高いサプライチェーンの確保が鍵であると語りました。脱炭素化の現実的かつ持続的な取り組みも求められており、一同がその重要性に同意しました。

今後の展望とカンファレンス

このサミットでは、2日間にわたって300名以上のスピーカーがLNG、水素、アンモニア、カーボンマネジメント、デジタル技術、インフラ投資などのテーマで議論を展開します。展示会場では、約100社が出展し、エネルギー転換を支える最新技術を紹介しています。特に、クライメートテック・ゾーンやエネルギー・イノベーター・チャレンジでは、次世代のアイデアやスタートアップが注目を集めています。

ジャパン・エネルギー・サミット2025は、6月20日まで東京ビッグサイトで開催され、東京ガス株式会社および株式会社JERAがホストスポンサーを務めています。本イベントがエネルギーの未来に向けて重要な役割を果たすことが期待されています。また、メディアからの取材希望者は、専用のメディアパスを申請することができます。

詳細および来場登録はこちらから確認できます。また、主催者dmg eventsは、世界各国でのビジネスイベントを手掛け、エネルギー業界においても様々な大型イベントを開催しています。