マイナビとPAC、HR領域での業務提携を発表
株式会社マイナビが、株式会社プラスアルファ・コンサルティング(通称PAC)との間で資本業務提携契約を締結しました。この提携は、新しいHR領域におけるビジネスの拡大を目指すものです。両社はそれぞれの強みを生かし、革新的なサービスを介して学生や社会人のサポートを強化していく方針を明らかにしました。
業務提携の背景
マイナビは人材情報サービスを中心に、幅広い事業領域を展開。それには新卒や中途採用、アルバイト情報などが含まれています。また、採用コンサルティングや研修サービスも提供しており、全国の顧客に向けて多様な情報サービスを展開しています。一方、PACは先進的なテクノロジーを活用し、データの可視化を進める企業。主にタレントマネジメント市場で活躍し、高度なSaaS型クラウドサービスを提供しています。
両社は短期および中長期のビジョンに基づき、協業領域を設定してきました。目的は、就職を起点に、その後のキャリア形成を支援するプラットフォームを共同で構築し、シナジーを生み出すことです。
提携内容の詳細
本提携で両社は、以下の主要なサービスを展開することを目指します:
1.
協業プロダクトの開発・販売
マイナビの提供するサービス機能をPACのタレントパレットに組み込み、共同開発したプロダクトを販売します。2025年10月より新サービスの提供を開始予定です。
2.
研修コンテンツの提供
PACが導入したタレントパレットに対し、マイナビのe-learning研修コンテンツを提供します。これにより、最適な研修のレコメンデーション機能も搭載され、効果的な人材育成が可能になるでしょう。
3.
応募者管理システムとの連携
マイナビの新卒応募者管理システムの情報を協業プロダクトに連携させ、採用から育成までのプロセスを円滑に管理できるようにします。
4.
データ活用による採用マッチングの高度化
タレントマネジメントシステム内のデータとマイナビの研修コンテンツを接続し、より効果的な人材育成と採用マッチングを目指します。
資本提携の詳細
この業務提携における資本提携として、マイナビのPACに対する議決権所有割合は3.13%になる予定です。この割合は2025年3月31日時点での議決権総数に基づいており、今後の事業推進をより一層強固なものとすることが期待されています。
企業概要
設立:1973年8月15日
代表者:土屋芳明
所在地:東京都千代田区
事業内容:人材関連事業、メディア事業
設立:2006年12月25日
代表者:三室克哉
所在地:東京都港区
事業内容:マーケティングソリューション事業、CRMソリューション事業、HRプラットフォーム事業
この提携により、両社はHR領域での新たな価値を創出し、学生や企業のニーズに応えるプラットフォームを提供することで、業界における影響力を一層高めると期待されています。今後の進展にも注目です。