物流拠点機能強化支援事業の概要
国土交通省は、物流施設の災害に対する対応力を強化するため、「物流拠点機能強化支援事業」の令和5年度補正予算に基づく第3次公募を開始しました。これは、自然災害や電力不足が発生する中で、物流の円滑さを損なわないための施策です。
1. 事業の必要性
近年、自然災害の頻発や電力供給の不安定化が懸念されています。これに伴い、物流拠点においては、災害発生時に迅速で円滑な物資輸送が求められています。そのためには、事業者が非常用電源設備を導入し、安定した電源機能を確保する必要があります。しかし、導入にかかる費用が高くつくことから、多くの企業にとっては大きな負担となっています。このような背景を受け、本事業では非常用電源設備の導入を支援し、物流の安定性を向上させることを目指します。
2. 補助対象と内容
本事業の補助対象となる設備は、発電設備または蓄電池です。補助が受けられるのは、以下の事業者です。
- - 倉庫事業者
- - 貨物利用運送事業者
- - トラックターミナル事業者
- - 貨物運送事業者
- - 物流不動産開発業者
さらに、補助率は1/2以内、上限額は1,000万円と設定されており、対象事業者は事業計画に応じた補助金を受け取ることが可能です。
3. 情報提供と公募のスケジュール
今回の公募にあたり、国土交通省はWEB説明会を開催します。詳細は以下の通りです。
[1] 8月6日(火)14時~15時
[2] 8月7日(水)14時~15時
公募受付期間は、7月25日(木)から8月26日(月)の17時までです。関心のある企業は、この期間内に応募を行う必要があります。
4. 今後の展望
本支援事業は、物流の安定性を高めるだけでなく、災害時における社会全体の安全性向上にも寄与します。これにより、企業が強化すべき災害対応能力の向上を目指すと共に、地域社会の信頼を確保するための重要なステップとなります。
国土交通省は、今後も物流拠点強化に向けた支援を強化していく意向を示しています。
お問い合わせ先
国土交通省 物流・自動車局 貨物流通事業課 主査 岡田、上村、荒川
TEL: 03-5253-8111(内線41346、41347)
直通: 03-5253-8297