新たな学びの場、岐阜のオルタナティブスクール『学藝の森CoE(こえ)』が開校
特定非営利活動法人スマイルバトンが、2025年4月に岐阜市で不登校児童・生徒のためのオルタナティブスクール「学藝の森CoE(こえ)」を開校することを発表しました。この新しい学校は、公立学校と同様の経済的負担で学びの場を提供し、自主事業や寄付を活用することで、持続可能な教育モデルの構築を目指しています。受け入れは、2025年4月時点で小学1〜4年生を対象に開始されます。
現状の課題と学校の持つ意義
文部科学省の統計によると、全国で34万人以上の児童・生徒が不登校の状態にあり、岐阜市でも約1,000人の小中学生が学校に通えていないという厳しい現状が存在しています。このような状況を踏まえ、文部科学省は「登校する」という単一の結果に囚われるのではなく、子どもたちが自らの進路を考え、社会的に自立できるサポートが必要だとしています。「学藝の森CoE」もこの理念を実現するために、安心して学びながら自分に合った道を選ぶ環境を整えています。
学校の特徴
「学藝の森CoE」には以下のような特徴があります:
1.
経済負担の軽減
年間10〜15万円の公立学校に対し、「学藝の森CoE」では、月額利用料を13,300円(税込)に設定。公立学校と同等の経済的負担で通うことが可能です。ただし、入学時には9,800円(税込)の入学諸費用が必要です。
2.
基礎学力のサポート
新入生が自分の居場所を感じながら、友達やスタッフとの関係を築く時間を最優先にし、その後、学習指導要領に基づいた基礎学習を進めます。さまざまな体験を通じて、学びの幅を広げることを目指します。
3.
栄養士による食育
食事は子どもたちの成長に欠かせない要素です。「学藝の森CoE」では、毎日の給食を栄養士が監修し、スクール内で手作りします。愛情たっぷりの温かい食事が、学びへの意欲を促進します。
入学説明会の開催
開校に先立ち、学校の理念やカリキュラムについて学べる入学説明会が、2025年2月24日(月・祝)に「みんなの森 ぎふメディアコスモス」で行われます。事前申し込みが必要ですので、参加を希望する方は公式サイトから申し込みを行ってください。
未来へ向けた取り組み
「学藝の森CoE」は、岐阜市のモデル校として成功を収め、今後は全国に経済負担を抑えたオルタナティブスクールを広げていくことを目指しています。これにより、他地域でも同様の取り組みを進める支援が行われます。
最後に
新しい学びのスタイルが求められている現代において、「学藝の森CoE」はその一歩となるでしょう。未来を担う子どもたちに、安心して学べる場を提供し、それぞれの成長を見守る姿勢が、多くの人々のお手本となることを期待しています。