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環境に優しいメロン苗の定植が近大農学部で実施

近畿大学農学部（奈良県奈良市）は、令和7年（2025年）4月11日に、農作業未経験の2年生を対象に、環境に配慮したメロンのアースストレート苗の定植を行います。この取り組みでは、生徒たちがSDGs（持続可能な開発目標）の重要性を実体験を通じて学ぶことを目的としています。

アースストレート苗の特徴と利点

今回使用するアースストレート苗は、生分解性の不織布で巻かれた培地を使用しており、アースストレート苗の最大の利点は、苗を土壌にそのまま定植できる点です。これにより、廃棄物が発生せず、環境保護に貢献します。また、定植時の労力も大幅に軽減されるため、農業未経験者でも簡単に取り扱うことが可能です。

当日は、ベルグアース株式会社と大和アグロファーム株式会社の協力のもと、作業が進められ、学生たちはアースストレート苗の魅力や栽培ノウハウを学びながら、実際の農作業に挑戦します。

学生たちの挑戦

このプロジェクトには、近畿大学農学部農業生産科学科の2年生25名が参加します。彼らは、近大ICTメロンの栽培において、定植から収穫までの一連の農作業を学びます。この取り組みを通じて、学生たちは理論だけでなく、実践を重視した学びを得ます。特に、「なら近大農法（ICT農法）」の技術を用いることで、農業の生産性向上や持続可能性のある作業を体験します。

ICT農法とは

「なら近大農法」は、ICT技術を取り入れた農業手法で、温度調整や水分管理を自動化しています。これにより初心者でも簡単に農作業を行うことができ、収穫量の増加と品質の安定性が期待されています。このような新しい農法が、次世代の農業を担う人材を育成するための重要な要素となります。

イベント内容

定植イベントは、以下の流れで進行します。
1. 13:00 - 13:10: 「なら近大農法」の概要説明（野々村照雄教授）
2. 13:10 - 13:30: アースストレート苗の概要説明（ベルグアース 小松博樹氏）
3. 13:30 - 14:00: メロン苗の定植作業
4. 14:00 - 16:00: メロン栽培の農作業

この様子は、学生たちにとって、ただ知識を学ぶだけでなく、実践的な体験を通じて「次世代の農業」がどのように進化するのかを体感する貴重な機会となるでしょう。

企業との協力

本プロジェクトの実施には、ベルグアース株式会社と大和アグロファーム株式会社の協力が不可欠です。ベルグアースは、国内での苗生産量シェア1位を誇り、環境に優しい農業資材の提供を行っています。また、大和アグロファームは、農業生産物の仕入れや販売を行っており、地域に密着した農業を支えています。

このような産学連携が、今後の農業の発展と持続可能な社会づくりに寄与することが期待されています。

今後、近畿大学農学部の取り組みに注目が集まります。次世代の農業人材育成を目指すこのプロジェクトが、SDGsの達成にも貢献することを願っています。

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