2025年「心に残った音」トップ10の発表
リオン株式会社が実施した調査により、2025年の「心に残った音」のトップ10が決定しました。この調査は、音が記憶や出来事とどのように結びついているかに焦点を当て、多くの人が印象深く感じた音を探るものです。これまで15年間続けられているこの調査は、音を科学する企業としての使命感から始まりました。
ランキングの結果
1位に選ばれたのは、「女性初の首相誕生、国会に響き渡った拍手と歓声」。この歴史的瞬間は、多くの人に新たな未来への期待を抱かせました。
2位は、日本人選手が大リーグで二連覇を達成した時の、スタジアムに響く大歓声。選手の活躍が、国際的な舞台での日本の存在感を示しました。
3位には、各地で開催される花火大会やお祭りの音が選ばれ、これらが地域文化の重要な一部であることを再確認させられました。
4位は、熊の目撃が相次ぐ中での住宅街に響いた音。自然と人間の生活が交錯する中での課題も浮き彫りになりました。
5位には、大阪での万博が選ばれ、多様な文化と技術が融合した瞬間の喜びが響きました。
その他の印象深い音
このランキングには、サッカー日本代表のブラジル戦での歓喜、世界陸上東京大会の声援、さらには悲惨な紛争地における爆発音など、私たちが日々体験する多様な音が含まれており、生活や社会の様々な側面を反映しています。
特に、8位には国際的な紛争地域での爆発音が選ばれ、平和の重要性を再認識させられる結果となりました。9位には、戦後80年を迎えた平和への祈りの鐘の音がランクインし、歴史的な背景も感じられる瞬間でした。10位には、ノーベル賞受賞の知らせに伴う祝福の拍手が挙げられ、科学の力がもたらす影響を示しました。
各音が記憶に残る理由は、それぞれの体験や背景に深く根付いているため、非常に個人的でありながらも普遍的なものです。これらの音は、社会が抱える問題や希望を象徴するものであり、今後もこれらの音が社会に与える影響に注目していきたいと思います。
調査方法について
この調査は、全国の1,000名を対象にインターネット上で行われたもので、選ばれた音は注意喚起音や歓声、自然音など多岐に渡ります。流行語や企業名などは対象外となり、純粋な「音」に焦点を当てたことが特徴です。調査は2025年11月下旬に実施され、結果が公表されました。
音の背後にあるストーリーと、それが意味するものを考える良い機会です。年々変化していく私たちの生活や社会の中で、音が持つ力を再認識していきたいものです。