都市農業の新しいスタイルを提案するスパイスキューブとThe DECKのコラボ
大阪市浪速区に本社を置くスパイスキューブ株式会社は、2025年2月20日からコワーキングスペース「The DECK」に、同社の印象的な室内農業装置「AGROT」を導入します。この取り組みは、双方にとって初のサブスクリプション型サービスとなり、都市のビジネスパーソンに新たな農業体験を提供するもので、注目を集めています。
コワーキングスペースへの農業装置導入の背景
スパイスキューブはこれまで植物工場の支援に力を入れてきましたが、今回の試みはより一歩踏み込み、都市型ワークスペースに農業装置を導入することで、職場で手軽に農業が体験できる環境を整えることを目指しています。「The DECK」は、創造性を大切にするクリエイターや起業家の集まる場所でもあり、交流とコラボレーションが生まれる環境です。このスペースに農業装置を設置することで、ビジネスパーソンに新たなライフスタイルを提案し、都市での農業の新しい可能性を切り開きます。
本取り組みの主なポイント
1. 都市型ワークスペースでの農業体験
「The DECK」で設置される農業装置を通じて、日々働きながら種まきや収穫を体験することができます。利用者同士の自然なコミュニケーションも生まれ、農業を楽しむコミュニティの形成に寄与します。
2. 6ヶ月間のサブスクリプションモデル
初のサブスク型取り組みとして、運用データや利用者の反応を分析し、居心地の良さや農業の楽しさを体験できたかを評価します。これにより、今後の事業展開に生かす貴重なデータを収集します。
3. 新たな価値の創出
コワーキングスペースで働く利用者が日常的に植物の成長を観察することによって、農業への関心が高まり、新たなビジネスアイデアの創出につながることが期待されています。植物工場で育てられた野菜の成長を目の当たりにすることで、食の大切さを再認識させる取り組みとなります。
スパイスキューブ株式会社の代表からのコメント
スパイスキューブの代表、須貝翼氏は次のように述べています。「これまで植物工場のビジネス化に従事してきましたが、『The DECK』との取り組みは、都市の働く人々に農業への理解を深めてもらうための新たなチャレンジです。持続可能な食の未来を築くための取り組みを続けていきます。」
農業装置「AGROT」について
「AGROT」は電源1つで構築可能な小型農業装置で、限られたスペースでも導入できる優れものです。福祉事業所や飲食店、様々な業種に応じた室内農業のニーズにも応えられるようデザインされています。電気と水さえあれば、誰でも簡単に農業を始めることができ、新規参入者への育成技術や導入後のサポートも整えています。
The DECKについて
The DECKは、自身のアイデアを形にするための場として、多様なネットワークを活かしています。常に進化し続けるこの場所では、さまざまな機材を用いてデジタルとアナログを行き来しながら、クリエイティブな空間が展開されています。彼らのミッション「Make It Happen」には、アイデアの実現を支援する強い想いが込められています。この新たな取り組みも、スタートアップとのコラボレーションを通じて新たな価値を創出し、ポジティブな影響を世界に与えることを目指しています。
スパイスキューブ株式会社とThe DECKのコラボレーションによって、都会での新しい農業体験が創出され、多くの人々に新たな可能性が広がることを期待しています。