レバウェル株式会社、保育士派遣事業を新たに開始し業界の課題解決へ

レバウェル株式会社が保育士派遣事業を開始

医療・福祉・ヘルスケア業界に特化した人材関連事業を展開するレバウェル株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役：岩槻知秀）は、2025年11月1日より新たに保育士の派遣事業を開始することを発表しました。当事業の立ち上げは、保育業界が直面する人材不足解消に向けた重要なステップとなります。

事業の背景

現在、女性の就業率の上昇に伴い、保育に対する需要が急激に増えています。ですが、保育業界では慢性的な人材不足が問題視されています。保育士の有効求人倍率は2.77倍に達しており、今後2026年度に導入予定の「こども誰でも通園制度」により、今まで以上に人材確保の重要性が増す見込みです。

2022年時点で日本には約111万人の「潜在保育士」が存在することが報告されており、復職を支えるシステムの構築は急務です。このような課題に対し、保育施設はより現場のニーズに応じた柔軟な人材確保を求められるようになっています。一方で、保育士自身も育児や介護との両立を図りながら、多様な働き方を求めています。

当社は保育士紹介事業を通じて、これまでも保育士の転職支援に注力してきました。今後は新たな派遣事業を通じて、保育士の柔軟な働き方を実現し、施設には多様な人材を提供することで、保育業界全体の課題解決に貢献します。

事業譲受の意義

株式会社ネオキャリアから保育士派遣事業を譲り受けることで、当社は同社が築いてきた信頼性や実績、顧客基盤を引き継ぐことになります。ネオキャリアは2013年から保育士の採用支援を行い、一定の成果を上げてきました。これにより、当社は医療・福祉・ヘルスケア領域での知見を活かしながら、保育業界にさらなる成長を促すことができます。

今後の取り組みと展望

将来的には、保育士と保育施設の双方向からニーズに応え、業界が抱えるさまざまな課題の解決に向けた活動をさらに強化していく予定です。具体的には、保育士派遣サービスへの新規登録は12月ごろを見込んでおり、詳細は公式サイトを通じて発表します。

■【両社のコメント】

株式会社ネオキャリアヒトシア事業本部本部長堀崇人氏は、「当社は、保育士と保育施設とのつながりを重視し、レバウェルとの連携によって人材支援の取り組みを広げていけることを期待しています。」と述べています。」

一方、レバウェル株式会社の経営企画室室長チョズンヒョク氏は「保育士が安心して働ける環境の整備を通じて、業界の持続可能な発展を支えていきます。」と語ります。

この新事業は、少子高齢化や共働き世帯の増加という保育環境の変化に対応するための重要な施策であり、保育士の質の向上と多種多様なニーズに応えることを目指しています。