自由設計のスチールアーチがもたらす新たな可能性
岐阜県下呂市に本社を構える二村板金工業は、77年の歴史を持つ建築板金業の企業であり、現在、建築基準法に準拠した無柱構造「スチールアーチ」を主力商品として提供しています。この製品は、ガレージや店舗、防災備蓄倉庫、さらには避難所として使用されることができます。
スチールアーチの特長
スチールアーチの最大の特長は、その自由な設計が可能な点です。間口は最大10m、最小5mであり、奥行きも複数枚のアーチ材を組み合わせることで自在に変更できます。このアーチは無柱構造であるため、広々とした大空間を作り出すことができます。しかし、建物の安全性を求める声も数多くありました。そこで日本初の薄板軽量形鋼を使用したアーチシェル構造として、保有水平耐力計算を含む構造評定を取得し、信頼性を証明しています。
ワンストップ施行の利点
二村板金工業は、多くの企業が下請けに依存する中、創意工夫を持って元請けとしての自立した生産を実現しています。この体制のおかげで、施工から納入までの一貫したサービスが可能になっており、納品の遅れや品質不良のリスクを軽減しています。特に、建築資材の高騰や納入遅延が問題視される中、安定供給の体制を構築している点が際立っています。
意匠性と耐久性
スチールアーチの内装についても、木材と金属の組み合わせが可能であり、両者の意匠を活かした美しい仕上がりが期待できます。耐久性に富み、またコストパフォーマンスも良いこの製品は、今後の建築業界において重要な役割を果たすことでしょう。
地域活性化への貢献
中部地域に専念してきた二村板金工業は、今後は全国への展開を目指しています。特にスチールアーチは商業施設や防災拠点としての可能性を秘めており、地域活性化にも寄与することが期待されています。この新たなトレンドが、日本各地で受け入れられることを願ってやみません。地域に根ざした企業として、地域の安全と発展に寄与し続けることでしょう。
最後に
二村板金工業のスチールアーチは、単なる建築物を超えた新しい価値を提供します。その自由な設計と高い安全性は、これからの建築業界に必要不可欠な要素と言えるでしょう。将来に向けた一歩を踏み出したこの製品が、日本の建築における新たなスタンダードとなることに期待が寄せられています。