国産SAFの供給開始
2025-05-23 15:28:27

中部国際空港セントレアが初めて国産SAFを供給しました

中部国際空港セントレアにて国産SAFの供給が開始



日揮ホールディングス株式会社が、自社のSAF(持続可能な航空燃料)の製造事業会社である合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYを通じて、初めて中部国際空港セントレアに国産のSAFを供給しました。この動きは、DHL Expressの貨物便に対して行われ、日本国内でのSAFの利用拡大に向けた重要なステップとなります。

この供給は、日本の空港で関西国際空港に続く2例目でありながら、貨物機としては国内初となります。セントレアにおけるSAFの供給開始は、環境への配慮と持続可能な社会づくりに対する意識が高まる中、注目される出来事です。

SAFの持つ環境価値



供給された国産SAFは、大阪府堺市のコスモ石油堺製油所で製造されたもので、国際的な持続可能性の認証であるISCC CORSIA認証を取得しています。この認証は、環境に優しい製品であることの証明となり、SAFFAIRE SKY ENERGYが日本で初めて取得したものです。これにより、日本国内での持続可能な資源利用が進むことが期待されます。

日揮HDはこれまでSAF製造の全プロセスを手掛け、原料の調達から製造、販売、さらには利用に至るまでの供給チェーン構築に貢献してきました。特に、国内資源である廃食用油を利用したSAFの製造に取り組むことで、脱炭素社会の実現に寄与しています。

空港との連携と地域社会への貢献



日揮HDは中部国際空港と2024年7月に「廃食用油の収集およびSAF利用促進に関する覚書」を締結し、空港周辺の自治体と協力して家庭から出る廃食用油を循環利用する取り組みを進めています。これにより、地域も一体となって持続可能な資源循環型社会の実現を目指しています。

例えば、愛知県内では、廃食用油の収集に関して複数の自治体と協定を結んでおり、市民が参加できるような取り組みも展開しています。公共施設や学校、保育所などでの廃食用油の回収を促進し、「Fry to Fly Project」というプロジェクトを通じて、地域の人々にも参加を呼びかけています。

今後の展望



日揮HDは、今後もSAFの利用促進に向けた機運を高める活動を続け、国産SAFの供給チェーンの安定化を目指した取り組みを継続する考えです。サステナブルな社会に向けた一歩として、今後の展開に注目が集まります。

日本や世界中で進む脱炭素化に向け、国産SAFの供給が航空業界に与えるインパクトは大きく、環境保護との両立を図ることが求められています。これからも新しい技術や取り組みが続々と発表されることが期待されます。


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会社情報

会社名
日揮ホールディングス株式会社
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA
電話番号
045-682-1111

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