小野薬品がPRIDE指標2025で最高評価を達成
小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区)が、一般社団法人work with Prideが主催するLGBTQ+関連の「PRIDE指標2025」において、最高評価である「ゴールド」に認定されたことを発表しました。この認定は、企業の多様性と包括性への取り組みを示す重要な指標であり、小野薬品の努力が評価された結果です。
企業理念である「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」を胸に、同社は多様性、公平性、包括性(Diversity, Equity & Inclusion;DE&I)の推進に力を入れています。特に、性的指向や性自認、性表現を尊重する姿勢が大きなポイントとなりました。今後も、社員が心理的に安全かつ快適に働ける職場環境を整えていく方針です。
具体的な取り組み
小野薬品のLGBTQ+への支援活動には以下のようなものがあります。
- - 匿名相談窓口の設置:多様なバックグラウンドを持つ社員が安心して相談できるよう、外部相談窓口を設けています。
- - 多目的トイレの設置:全ての社員がアクセス可能な多目的トイレを会社の各拠点に配置しています。
- - 教育プログラムの実施:全社員を対象にしたe-ラーニングや、外部講師やLGBTQ+当事者によるセミナー、管理職向けの研修が行われています。
- - 福利厚生の拡充:同性のパートナーやその家族に対する慶弔金や各種休暇の適用など、人事制度を見直しています。
- - 性別記入欄の廃止:採用時のエントリーシートから性別の記入欄をなくし、応募者の多様性を尊重しています。
- - Allyステッカーの配布:LGBTQ+の理解者であることを示すAllyステッカーを制作し、希望者に配布しています。
PRIDE指標とは
一般社団法人work with Prideが導入したPRIDE指標は、LGBTQ+が働きやすい職場の実現を目指すための評価基準です。この指標は、企業が実施する取り組みに基づき、5つのカテゴリーで評価します。それぞれの指標には以下の内容があります。
- - Policy(行動宣言):企業の方針としてのLGBTQ+支援を示す宣言。
- - Representation(当事者コミュニティ):社内のLGBTQ+コミュニティの状況。
- - Inspiration(啓発活動):LGBTQ+に対する意識を高めるための活動。
- - Development(人事制度・プログラム):人事関連の制度やプログラムがいかにLGBTQ+を支えているか。
- - Engagement / Empowerment(社会貢献・渉外活動):社会的な貢献や外部との連携活動。
企業がこれらの指標を全て達成すると「ゴールド」認定を受けることができます。小野薬品が今回の認定を受けたことは、同社が真摯に多様性を尊重している証と言えるでしょう。
今後も小野薬品の働きかけが、業界内でのLGBTQ+支援を促進し、さらなる理解を広めていくことに期待が集まります。詳細は、小野薬品の公式ウェブサイトのサステナビリティページをご覧ください。これからも、同社の取り組みに注目が必要です。