利尻町の昆布干しを体験！デジタル版ゲームで魅力発見

デジタルで体感！利尻町の昆布干し

日本の食文化を支える重要な素材、昆布。その中でも、利尻町で水揚げされる「利尻昆布」は、真昆布や羅臼昆布と並び、北海道を代表する高級品として知られています。上品な味わいと香りを持つ利尻昆布は、京料理には欠かせない存在ですが、近年、昆布の生産量が減少の一途をたどっています。その背景には、漁業者の高齢化や人手不足があるのです。

利尻昆布の魅力

利尻昆布は、厳しい海の環境で育ったため、その風味は非常に豊かです。この高品質な昆布から取れる出汁は、和食の基本とも言えますが、その生産を支えているのは、多くの働き手たちです。しかし、利尻町では、若い世代の減少や漁業者の高齢化が進行し、昆布干しの作業に従事する人が不足しています。

現在、利尻町は高齢化率が41％にも達し、過疎化も同時に進んでいます。家族や親戚、近所からの支援を期待することが難しくなっており、雇用者の確保は急務となっています。

デジタル体験版「昆布ホス！ホス！」の登場

そこで、利尻町役場は、新たな取り組みとして「昆布ホス！ホス！〜デジタル体験版〜」を開発しました。このスマートフォン専用サイトは、実際の昆布とほぼ同じ長さの昆布（約3メートル）が登場し、スマホを動かすことで昆布干しの疑似体験ができます。これによって、作業の魅力や大変さを理解してもらい、応募する方々のミスマッチを減らす狙いがあります。

この体験版では、利尻町の漁師を設定した「親方」キャラクターが登場し、昆布干しバイトに必要な心得をユニークに教えてくれます。ページを進め、3メートルの昆布をしっかり干し終えると、親方からのスカウトがあり、実際の募集ページへアクセスできる仕組みになっています。