赤外線フィルターの新たな選択肢「PRO1D R72 N」
写真の表現手法は年々進化し、新しい技術が日々発展する中、最近注目を浴びているのが近赤外線撮影です。株式会社ケンコー・トキナーが2025年5月23日に販売を開始する「PRO1D R72 N」は、そんな赤外線撮影を身近に楽しむことができるデジタルカメラ専用の近赤外線透過フィルターです。
PRO1D R72 Nの特長とは
「PRO1D R72 N」は、肉眼では捉えきれない明暗を捉えることができるフィルターです。このフィルターは、デジタルカメラに特化しており、可視光をしっかりカットし、赤外線を透過させる設計になっています。そのため、従来の「PRO1D R72」のパッケージをリニューアルする形で展開され、性能には変更がないことにも注目が集まっています。
このフィルターを使用することで、通常ではありえない独特な表現が可能になります。たとえば、赤外線を反射する植物の葉や雲が白く、青空や水面が黒く写るため、幻想的でオリジナリティあふれる作品を生み出せるのです。この特性を生かせば、モノクロの赤外線写真に加え、カラーに加工した赤外線写真も楽しめます。特に、カラー(RAW)で撮影し、画像処理ソフトを使用して色を置き換えることで、より表現力豊かな作品が生まれるでしょう。
赤外線撮影の醍醐味
赤外線撮影は、一般的なデジタルカメラでは非常に難易度が高いとされています。その理由は、赤外線の感光特性が各メーカーやカメラの機種によって異なるためです。しかし、「PRO1D R72 N」を活用することで、リアルタイムで撮影画像を確認しながら、露出を調整し、その場で再撮影を行うことができます。これにより、試行錯誤しながらコツを身につけられるため、初心者でも安心して赤外線撮影に挑戦できるのです。
カメラのモードはモノクロに設定し、晴天時には数秒から数十秒のスローシャッターで撮影する必要があります。その際には、しっかりとした三脚を使用することが推奨されます。デジタル化が進む現在、赤外線写真へのアクセスは以前よりも格段に身近なものとなってきています。
まとめ
「PRO1D R72 N」は、価格設定も手ごろで、52mm径は税別12,000円、82mm径は税別24,500円と、コストパフォーマンスも非常に魅力的です。様々なシーンやテーマでの撮影が可能なこのフィルターを使って、ぜひ新しい赤外線写真表現の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。あなたの写真作品が、これまでにない魅力を引き出すことでしょう。