オンラインイベントに新たな視点をもたらす提携
ブイキューブがエコノミクスデザイン(EDI)と慶應義塾大学の星野教授との共同研究を始めることを発表しました。この提携により、オンラインイベントにおける参加者の興味や行動、さらにはその変化を科学的に分析することを目指しています。
背景にはCOVID-19の影響
新型コロナウイルスの影響で、多くの企業や機関がオンラインイベントを行うようになりました。この流れに伴い、視聴者や参加者の期待も高まっていますが、同時に求められるのは高品質なコンテンツの提供です。ブイキューブはこのニーズに応えるため、参加者の行動をデータとして収集し、分析する手法を開発しています。その代表的なプラットフォームが「V-CUBE Communication Platform(VCP)」です。VCPの普及が進む中で、企業からのデータ活用のニーズも増加しています。
提携の狙い
ブイキューブとEDIは、オンラインイベントによって得られるデータを拡充し、参加者の行動変容を促進することを目的としています。研究は以下の3つのテーマに基づいて進められます:
1.
「イベントDX」によるデータの構造化と参加者行動の理解
2.
イベントデータと外部データを活用した行動変容の介入およびマーケティング戦略の検討
3.
学術知見を基盤とした「イベントデータサイエンス」の実践準備
これにより、得られたデータから参加者の行動要因や、イベントの付加価値を測定することを目指します。実際には、2020年以降に実施した17,000件以上のオンラインイベントの知見を活かし、最新の行動経済学やデータサイエンスの研究との融合を図ります。最終的には、研究成果に基づく概念実証(PoC)が予定されています。
高品質な体験価値を提供
この共同研究を通じて、ブイキューブはオンラインコミュニケーションのより高い科学的アプローチを追求し、参加者に新たな価値を提供することを目指しています。これにより、オンラインイベントにおける体験価値を一層向上させると共に、企業や組織が求めるサービスの充実化を図ります。
星野崇宏教授のご紹介
この研究には、慶應義塾大学経済学部の星野崇宏教授が参画しています。星野教授は、行動経済学の権威として知られ、数々の賞を受賞している実績を持ち、企業との共同研究も多岐にわたります。彼の専門知識は、今回の提携における価値創造には欠かせません。
結論
ブイキューブとEDIの提携による新たな研究は、オンラインイベントの未来を明るく示しています。科学的アプローチを採用したこの共同研究は、より豊かな参加者体験と、イベントサービスの新たなスタンダードを築くことに貢献しそうです。