新たな保育の視点を提供する一冊
このたび、株式会社Gakkenから新刊『なんとなくをひとつひとつ!保育のABC(環境・活動・かかわり)見直しガイドBOOK「保育環境評価スケール」活用法』が2025年3月21日に発売されることが発表されました。著者の埋橋玲子氏と岡部祐輝氏が共同編集した本書は、保育の質を見直すための具体的な視点を提供します。
保育の「なんとなく」を見直す
保育現場では、経験に基づく「なんとなく」の判断がなされがちです。本書は、AからZまでの37の項目に分かれたチェックリストを設けることで、保育の環境、活動、子どもとの関わりについて具体的に見直す手助けをします。例えば、保育室内での家具の配置や、子ども同士の遊びの振る舞いなど、具体的な事例やチェックポイントが満載です。
専門的な視点からの解説
本書では、幼稚園教育要領や保育所保育指針に基づいた評価方法を取り入れており、実際の保育現場で必要とされている視点を正確に抑えています。著者は20年以上にわたり全国の園で研修を行ってきた経験を生かし、指導計画や環境設定計画作成時に役立つ内容を多く盛り込んでいます。
保育環境評価スケールの活用
本書の一大特徴は、保育環境評価スケールを活用し、保育の基本方針を意識しながらも、実践に即した解説を行っている点です。事例として、2歳児のごっこ遊びの見直しや、市全体での保育の質向上の取り組みなども紹介されています。このような実践例を通して、より効果的な保育を目指すことができます。
豊富な視覚情報
また、現場での写真が豊富に掲載されており、特に保育者が活動している様子を捉えた写真が多く収められています。これは他の資料ではあまり見られない特色であり、視覚的にも理解を深める助けとなるでしょう。
著者たちの背景
埋橋玲子氏は、大阪総合保育大学大学院の特任教授であり、長年にわたって保育分野での研究と実践に携わってきました。岡部祐輝氏は、高槻双葉幼稚園の園長として、保育者養成教育にも影響を与える存在です。両者の経験が詰まったこの書籍は、保育者のみならず、教育に関わる全ての人にとって必携の一冊です。
商品情報
本書の定価は2,200円(税込)で、AB判144ページというボリュームを誇ります。電子版も用意されていますので、手軽にアクセス可能です。購入はAmazonや楽天ブックス、セブンネットなどの書店で行えます。
新たな保育の道しるべとなる本書を手に取り、保育の質向上に向けた第一歩を踏み出しましょう。