SEALSQとアリオンの新たな提携とは?
半導体PKIとポスト量子技術を専門とするSEALSQ Corp(NASDAQ: LAES)が、日本のアリオン株式会社と戦略的な提携を結びました。このコラボレーションは、IoTデバイスメーカーに対して安全で標準に準拠した製品を提供する目的で結ばれたもので、特にEUのサイバー レジリエンス法(CRA)や米国のサイバー トラスト マークに対応した製品開発を支援することに力を入れています。
アリオンの役割とサポート
アリオンは、SEALSQの日本の代理店であり、Connectivity Standards Alliance(CSA)からMatter認証試験機関としての認定を受けています。この提携の下、アリオンは製品開発から認証までトータルなサポートを提供し、IoTデバイスメーカーが大規模かつセキュアなソリューションを導入できるよう取り組んでいます。これにより、製品の市場投入までの期間を短縮し、技術的なコストを削減することが期待されています。
提供されるセキュリティソリューション
提携により、IoTデバイスメーカーは、以下のようなSEALSQのセキュリティスタックを利用できるようになります。
- - ハードウェア セキュア エレメント:VaultIC292やVaultIC408など、デバイスの改ざんを防ぎ、整合性を保つために設計されています。これらの技術により、デバイスの安全性が高まります。
- - チップパーソナライゼーションサービス:メーカーは開発初期からセキュリティを統合でき、より安全な製品の開発が可能となります。
- - 業界準拠の信頼性:MatterやGSMA、WI-SUNなど、さまざまな団体によって認定されたルートを通じて、IoTデバイスの安定した基盤が提供されます。
- - PKIサービス:SEALSQのINeS CMSプラットフォームによって、デバイス認証証明書や製品認証中間体の管理をより簡素化しています。
CEATEC 2024での発表
このコラボレーションの一環として、SEALSQとアリオンはCEATEC 2024展示会に参加し、Matter準拠のスマートホームソリューションを紹介しました。今日のコネクテッドワールドにおける安全で相互運用可能なIoTデバイスの必要性が高まる中、両社の取り組みは、より安全なIoT環境の構築に向けた重要な一歩となります。
リーダーたちの声
アリオンの代表取締役社長、中山英明氏は「このパートナーシップは、アリオンの戦略にとって重要な役割を果たします。認証サービスに加え、IoTデバイスの開発や相互運用性、セキュリティの統合に関するコンサルティングを提供し、メーカーがグローバルな標準であるMatterを遵守し、安全な統合を確立できるよう支援していくことが目標です」と語ります。
また、SEALSQの営業担当副社長、フランク・ブオナノ氏も「特に日本市場においてアリオンとの協力を拡大できることを非常に嬉しく思います。急速に進化するコンプライアンスフレームワークに対し、デバイスメーカーが対応できるよう、堅牢な設計とセキュリティコンサルティングサービスを提供していきます」と述べています。
まとめ
この新たな提携により、SEALSQとアリオンはIoTデバイスのセキュリティを大幅に向上させ、より安全なデジタル環境を提供できることを目指しています。IoTデバイスの開発に関心がある方は、アリオンにお問い合わせください。