コロナ後遺症とサプリ
2022-04-11 10:55:47

新型コロナウイルス後遺症に対する抗酸化サプリの効果を検証した研究について

新型コロナウイルス後遺症と抗酸化サプリメントの関係



最近、学術誌「Brain Supplement」で発表された研究が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症に対する抗酸化サプリメント「Twendee X」の有効性を示唆しています。この研究は複数国での現状を踏まえ、新型コロナウイルス感染症の後遺症に悩む多くの人々に希望を与えるものとなっています。

背景


新型コロナウイルス感染症の流行が続く中、感染症による重症や死亡率は減少しつつありますが、感染後の後遺症が長期化していることが大きな問題です。これらの後遺症状は依然として原因が不明な部分が多く、エビデンスに基づいた有効な治療法の模索が続けられています。他の研究で明らかになったのは、COVID-19の患者が体内で『酸化ストレス』を引き起こすという点です。これは免疫系の異常を引き起こす一因として挙げられています。

研究内容


この研究では、抗酸化サプリ「Twendee X」を新型コロナ感染後の後遺症に悩む126人に無償提供し、一か月間の服用後に症状の重症度を自己評価してもらいました。具体的には、倦怠感や呼吸苦、味覚・嗅覚障害といった8種類の代表的な症状における改善を調査しました。その結果、関節痛を除く全ての症状において重症度スコアが有意に低下したことが確認されました。

結果概要


この調査によると、酸化ストレスが後遺症症状の悪化に関与している可能性が示唆されています。新型コロナウイルスによって引き起こされる酸化ストレスと炎症は相互に作用し、長引くと後遺症に至ることが考えられます。このことから、抗酸化物質の摂取が酸化ストレスを軽減し、症状の改善につながる可能性があると見込まれています。

研究者のコメント


主席研究員である犬房春彦氏は、通常であれば多施設での臨床試験が求められるが、現在の状況では従来の研究方法が難しいことを指摘しています。そのため、今回のモニター調査は独自の意義を持ち、少なくとも100人以上の参加者から治療効果のデータが得られたことは評価に値すると述べています。これは新型コロナ後遺症に関する研究として意味あるデータとなるでしょう。

酸化ストレスとは?


酸化ストレスは、活性酸素種(ROS)の過剰生成と抗酸化力の低下によって引き起こされる状態です。これは加齢や生活習慣病など様々な因子によって悪化します。酸化ストレスの蓄積は150種類以上の疾患の原因とされており、身体にとって非常に危険です。

研究機関の概要


ルイ・パストゥール医学研究センターは、ウイルス性疾患や癌、難病に焦点を当て、基礎及び臨床研究を行う機関です。自然免疫力の強化を目指し、心身の健康を保つための研究活動を推進しています。

最後に


今回の研究結果は新型コロナウイルスの後遺症における解決の一助となる可能性を秘めています。抗酸化サプリメントが症状の軽減に顕著な効果をもたらすことがさらに幅広く検証され、より多くの患者さんが救われることを期待しています。

会社情報

会社名
公益財団法人 ルイ・パストゥール医学研究センター
住所
京都府京都市左京区田中門前町103-5
電話番号

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