新書体で進化するモリサワ
2014-08-05 14:10:01

モリサワがアップグレードキット2014で新書体を提供、さらなるフォントの充実を実現

モリサワがアップグレードキット2014を発表



近年、デジタルコンテンツの需要が高まる中、株式会社モリサワは、その契約者向けに無償で新しいフォントを提供する「アップグレードキット2014」を発表しました。このアップグレードキットには、全58書体がラインナップされており、デザイン書体や多言語フォントが新たに加わります。

新たな書体の多様性



特に、デザイン書体には「すずむし」「Rubberblade」「シネマレター」という新たな書体が登場します。また、これらに加えて、「UD 新ゴ ハングル」や「凸版文久明朝 R」「秀英横太明朝」など、計35種類のモリサワフォントが含まれている点が、特に注目です。さらに、チェコのRosetta Type Foundryの書体21種類や、大日本スクリーンの「ヒラギノ角ゴ 簡体中文」の2書体も追加され、国際的なデザインニーズにも応えています。

最新技術の導入



モリサワは、今後OpenTypeフォント「AP-OTFフォント」を提供する予定です。これにより、文字の詰め情報をフォント内部に持たせることができ、より精密な文字組みが実現します。「アップグレードキット2014」では第一弾として「凸版文久明朝 R」が登場し、2015年以降に提供予定のフォントも順次この形式でリリースされる見込みです。

ヒラギノ角ゴ 簡体中文の魅力



また「ヒラギノ角ゴ 簡体中文」は、簡体字中国語に対応した非常に高品質なフォントで、日本で初めて中華人民共和国政府の国家標準GB18030-2000を取得したフォントとして評価されています。デザイン的にも、日中の二カ国語をスムーズに併記できるよう、統一感があり、特にデザイン業界にとって大きなメリットとなるでしょう。提供はW3およびW6の2ウェイトです。

配信時期と方法



「MORISAWA PASSPORT」を利用している契約者には、2014年の9月8日より順次発送が始まります。アカデミック版を使用する顧客には、新書体の入手方法に関する詳細情報が登録してあるメールアドレスに送信されます。なお、新書体対応製品は2014年の9月26日から販売が開始されます。

モリサワのフォントの次なる進化



今回の発表により、モリサワは新たな書体の追加を通じてフォントの多様化だけでなく、文字組みの精度を向上させ、さらなるデザインの可能性を広げることを目指しています。これにより、デザイナーはより自由に、クオリティの高いデザインを追求できるようになります。

新しいフォントの提供を通じて、業界全体のデザインレベル向上に貢献することが期待されています。今後のモリサワの動向にぜひ注目していきましょう。

会社情報

会社名
株式会社モリサワ
住所
大阪市浪速区敷津東2-6-25
電話番号
06-6649-2151

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