東京スワップレートの移行
2021-12-10 12:00:10

リフィニティブ、東京スワップレートの公表停止を発表し新たな指標へ移行

リフィニティブ、東京スワップレートの公表停止を発表



金融市場における重要なベンチマークの一つである東京スワップレートに関して、リフィニティブが重大な発表を行いました。2021年12月30日の15:30(東京時間)をもって、東証スワップレート(ロンドン銀行間取引で用いられる日本円スワップ(6か月)オファー・レート参照)の全ての配信が停止されます。この変更は、日本円LIBORの公表停止に伴うもので、金融市場の利用者には影響が及ぶことが予想されます。

東京スワップレート・フォールバックの開始


リフィニティブは、今回の公表停止に代わるものとして、新しい「東京スワップレート・フォールバック」の公表を開始することも発表しました。フォールバックは、従来の東京スワップレートを利用する契約が公表停止後も円滑に運用できるように策定された指標であり、利用者にはこの新しい指標に基づく契約の見直しが必要となります。

日本市場において、東京スワップレートは極めて重要な役割を果たしており、特に金利関連商品やデリバティブ商品において広く使用されています。そのため、公表停止に伴い契約や取り決めを見直すことは、金融機関だけでなく、すべての市場参加者にとって重要な課題となります。

影響範囲と対応策


公表停止を受けて、利用者は東京スワップレートを参照した契約の内容やフォールバック条項の見直しを迅速に進める必要があります。リフィニティブによると、2021年12月30日の最終公表後には、Eikon上のページに停止の旨が告知される予定です。この変更に伴い、リフィニティブのデータプロダクトから東京スワップレートに関する情報は3ヶ月後には削除される見込みです。

新たに公表される東京スワップレート・フォールバックは、TONA(取引所における日本円のオーバーナイト金利)を基にしたもので、利率は市場の状況に応じて調整されます。また、35年物のテナーには対応していないため、10年以上の長期契約や商品の見直しが求められます。

リフィニティブの役割


リフィニティブは、国際金融市場において、ベンチマークの算出や公表に長年の経験を有し、多くの金融機関にデータとインフラを提供しています。今後も東京スワップレート・フォールバックが金融商品においてどのように活用されていくか、注目が集まります。リフィニティブは、ユーザーが自信を持って投資や取引を行えるよう、様々な情報とインサイトを提供し続ける姿勢を示しています。

詳細については、公式ウェブサイトを参照してください。

会社情報

会社名
リフィニティブ・ジャパン株式会社
住所
東京都港区赤坂赤坂Bizタワー30階
電話番号
03-6441-1200

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