株式会社ルグラン、JR西日本の事業共創プログラム「ベルナル」に選出
株式会社ルグランは、気象データを活用した広告配信システム「weathermarketing.net®」を開発している企業です。このたび、同社はJR西日本グループが主催する事業共創プログラム「ベルナル」のGATE2審査会を通過し、2025年8月に予定されている最終審査会に参加することが決定しました。
ルグランの技術と「ベルナル」の目的
ルグランが持つ特許技術を活用した天気連動型の広告配信は、JR西日本の鉄道利用者や沿線の事業者に向けた新たな社会的・経済的価値の創出を目指しています。このプログラムの特徴は、JR西日本グループの資産を活用して、実現可能な事業の開発を進める点にあります。具体的には、グループの社員と共に推進チームを結成し、10カ月間の共同検証を経て、事業化に向けた判断を行うのです。
「ベルナル」では、JR西日本グループが掲げる「長期ビジョン2032」と「中期経営計画2025」に基づいたテーマが設定されています。これにより、地域のニーズに応じた事業開発が期待されています。
新しい広告配信システムの可能性
ルグランの「weathermarketing.net®」は、気象データを用いて適切なタイミングで訴求効果の高い広告を配信するシステムです。例えば、晴れの日にはアウトドア関連の商品が、雨の日には屋内で楽しめる商品の広告が表示されるといった具合に、利用者の行動に合わせた広告を提供できます。この仕組みは、情報提供の精度が高まり、より効果的なマーケティングを行うことが可能です。
また、ルグランはデジタルエージェンシーとして、データドリブンなUXデザインとマーケティング戦略の立案・実施において18年以上の実績を誇ります。2017年にはファッションテックサービス「TNQL(テンキュール)」を開発し、これまでに25万人以上のユーザーに利用されるなど、その手腕を発揮しています。
実務を通じた支援体制
「ベルナル」は、単なる事業支援にとどまらず、実際にJR西日本グループの資産を利用した事業創出に向けた取り組みを重視しています。これにより、参加企業はグループのネットワークやリソースを活用しながら、持続可能なビジネスモデルの確立を目指すことができます。
事業化にあたっては、JR西日本グループのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)であるJR西日本イノベーションズからの出資も検討されており、参加企業にとっては心強い支援となります。
「ベルナル」は、これからのビジネス環境を見据えた新しい事業創造の場となることが期待されています。
このプログラムは、地域経済の発展や新たな価値の提供を目指す企業にとって、大きなチャンスとなるでしょう。
今後のルグランとJR西日本グループの連携に注目が集まります。