iDAが新たな人事交流会を開催
2025年のファッション・ビューティ業界における採用市場の変化を視野に入れた、株式会社iDAによる人事交流会が2025年1月16日に実施されました。このイベントには約50名の企業採用担当者が参加し、同社のRPO(採用代行)事業責任者、越智則禎氏が、今後の中途採用市場についての重要な見解を共有しました。
2025年の中途採用市場のトレンド
越智氏は、2025年に向けて予想される採用市場の動向について語ります。特に、企業が採用活動を促進するためには、急速に変わる市場のニーズに対処する柔軟性が不可欠だと強調しました。以下の3つのポイントが特に注目されています。
1. 賃金上昇と人材不足の深刻化
続くコロナ禍の影響で一時的に落ち込んだ有効求人倍率は、2021年以降急速に回復しました。この状況はファッション業界でも顕著で、現時点での有効求人倍率は約2.5倍に達しています。このため、採用市場全体での競争が益々厳しくなると予測されています。さらに、日本の労働市場では生産年齢人口の減少が進む中、2030年には710万人もの人手不足が懸念されています。
2. 求職者の多様なニーズ
求職者は、給与や福利厚生だけでなく、職場環境やワークライフバランスといった多角的な要因で企業を選ぶようになりました。これに伴い、企業は自社の特性や魅力を明確化し、求職者の関心を引きつける戦略が重要です。2025年以降の採用は、単に「今すぐ応募者を獲得する」という短期的なものから、「長期的に人材を確保する」という持続可能な戦略にシフトすることが求められます。
3. 潜在層へのアプローチ
今後の採用活動では、応募者に対するアプローチが重要になると越智氏は述べています。「欲しい人材がいつ応募してくるかわからない」という不確実な市場において、企業側が魅力的なコンテンツを発信し、潜在的な候補者を引きつける仕組み作りが求められています。特に、SNSやイベントを通じての認知度向上がカギを握るとされています。
具体的な戦略の提案
交流会では、実際の採用活動に役立つ具体的な戦略も紹介されました。
- - ダイレクトリクルーティング(スカウト)の活用: スカウト活動を用いることで、応募率を向上させる手法が注目されています。特に、メールのタイトルや配信タイミングを工夫することで効率的なアプローチが可能です。
- - 過去応募者データの再活用: 異なるライフステージを迎えた過去の応募者に対して再度アプローチを行うことで、低コストでの人材確保が見込まれます。
iDAの役割と今後の展望
越智氏は、今後も採用手法の進化について言及し、最新の市場動向に基づいたコンサルティングサービスを提供していく意向を示しました。iDAはファッション・ビューティ業界に特化した情報を活用し、企業の人事担当者のニーズに応えられるサービスを行っています。
今後の人事交流会では、最新のトレンド情報や具体的な採用手法についても引き続き提案していく計画です。iDAと共に進化する企業の採用戦略が、業界全体の発展に寄与することを期待しています。
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株式会社iDAについて
1999年の創業以来、ファッション・ビューティ業界に特化した人材サービスを展開している株式会社iDA。クライアントのニーズに応じた人材紹介や派遣、教育などを提供し、年間約1800人の社員転籍を実現しています。