東京藝術大学とユザワヤが手を組む
東京藝術大学デザイン科と、手芸用品の大手『ユザワヤ』が産学連携プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトに参加したのは、東京藝術大学デザイン科の松下計教授の下、19名の学生たちです。彼らは独創的な生地デザインを考案し、その成果物が2025年1月23日(木)に展示販売される予定です。
プロジェクトの目的と意義
プロジェクトの根底にある思いは、若い才能のアイデアを世に発表できる場を提供することです。これにより、ユザワヤの顧客にも新たなデザインの生地を楽しんでもらうことを目指しています。ユザワヤの長年の市場知見と技術を生かしつつ、藝大の学生たちが持つ新たな発想が融合することで、既存の枠を超えた布の価値を探求しています。
1月23日からの販売と展覧会の詳細
生地はユザワヤの店舗及びオンラインショップで、58種類が販売されます。
また、同日から「BAG-Brillia Art Gallery」(東京都中央区)で、企画展『生命あるもの -プリントによる布の新たな可能性-』が開催され、学生デザインの布や、その布を用いて作られたさまざまな非売品の作品が展示されます。
入場は無料で、開館時間は11:00から19:00、月曜日は休館日となっています。
未来へのアートとデザインの可能性
この取り組みは、アートとデザインが生活にどのように寄与するのかを考える良い例です。学生たちは「生命あるもの」というテーマに基づいて、布と人々の関係を新たに定義しようとしています。このプロジェクトを通じて展示される80種類以上のプリント生地は、ただの素材ではなく、アーティスティックな表現の具現化でもあります。
ユザワヤの役割と歴史
ユザワヤ商事株式会社は、創業70年を迎える日本最大級の手芸専門店として、全国に71店舗を展開しています。手芸用品や生地の販売だけでなく、作り方のワークショップや「ユザワヤ芸術学院」の運営を通じて、手作りの楽しさを広めています。国立大学法人東京藝術大学や、一般社団法人東京藝術大学芸術創造機構との連携を深めることで、アートの普及と産業界の発展を目指しています。
まとめ
1月23日から始まるこの生地販売と展覧会は、モダンデザインがどのように私たちの日常生活に新しい風をもたらすのかを示す重要なイベントです。ユザワヤと東京藝術大学のコラボレーションで生まれる新鮮なアイデアや作品が、これからのアートとデザインの可能性を切り開くことを期待しています。