高輝度蓄光シートがつなぐ安全な避難ルート
日本初となる高輝度蓄光シート「RM蓄光シート」が宮崎県宮崎市で実用化され、災害時における迅速な避難を支える新たなツールとして注目を集めています。これにより、津波発生時の避難誘導がスムーズに行えるようになります。
RM蓄光シートとは?
この新技術は有限会社東北エヌティエスと高輝度蓄光塗料推進協会が共同で開発したもので、路面の特性に合わせて設計された高輝度蓄光材を活用しています。厚さ約1.5mmのこのシートは、耐久性や耐摩耗性に優れ、多くの人が集まる都市の交通路や観光地などでの導入が可能です。 新たに開発されたRM蓄光シートは、施工が難しかった場所にもしっかりと貼り付けることができ、意匠性も高いのが特長です。
施工の例としては、青島フィッシャーマンズ・ビーチサイドホステルの近くの市道で行われたもので、ここでは高輝度蓄光塗料の利点を生かした施工が施されました。この取り組みは、近年何度も起こった地震を受けて行われた津波避難対策の一環として位置づけられています。
機能性と耐久性の向上
これまでの蓄光塗料と比較して、新たに開発されたRM蓄光シートは、耐久性と摩耗性が大幅に向上しました。これにより、あらゆる場所に施工可能となり、デザイン面でも制限がなくなります。具体的には、シートは横300mm、縦1000mmのサイズで作られており、暗い場所での発光性能が特に際立ち、周囲が明るいほどその効果が薄れることがないため、安全性を確保できます。
災害時の重要性
実際に使用されるシーンでは、停電時や光がない場所でもこのRM蓄光シートが機能します。避難する際に方向を失いがちな人々にとって、明るく照らされた誘導サインは心強い存在になるでしょう。特に、初めて訪れる人や高齢者に対し、視覚的に避難路が明示されることは、非常に重要な安全対策と言えます。
加えて、このシートの導入は、民間では初めての試みとしても注目を集めています。今後の活用が期待されるのは、駅や空港、大型商業施設、イベント会場など多くの人が行き交う空間です。
未来への展望
この技術の導入によって、高リスク地域においても十分な避難誘導が保障されるようになります。災害発生時に素早く安全な場所へ避難できることで、多くの命を救う可能性が高まり、都市部における新たなインフラとしての役割を果たしていくことが期待されます。
お問い合わせ
より詳細な情報は、有限会社東北エヌティエス[高輝度蓄光塗料推進協会メンバー]までご連絡ください。
住所:岩手県盛岡市三ツ割5-17-23
電話:019-665-2227
公式サイト