株式会社ゲットワークス、エッジAI向けコンテナDCを開発
株式会社ゲットワークスは、2025年6月9日にエッジコンピューティングおよびエッジAI向けの新しいコンテナ型データセンター(DC)の販売を開始したと発表しました。これにより、特にIoTデバイスを利用したデータ収集や処理が増加する中で、企業や顧客のニーズに応える新しい選択肢が提供されます。
コンパクトで高性能なコンテナDC
今回発表されたのは、10ftタイプと12ftタイプの2種類のコンテナDCです。これらのコンテナは、限られたスペースでの設置が可能でありながら、高密度のGPUサーバーを搭載できます。特に生成AIの推論用計算ノードに最適化されています。一般的なクラウドベースの処理では、リアルタイムでのデータ処理が難しく、セキュリティリスクも伴いますが、エッジでの計算を行うことでこれらの課題を解決しています。
エッジコンピューティングの重要性
現代のAIサービスにおいては、IoTデバイスやカメラを通じて大量のデータが生成されています。これをクラウドで処理するのではなく、エッジコンピューティングを使用することで、迅速かつ効率的なデータ処理が実現できるのです。この技術は特に、低遅延が要求されるアプリケーションにとって非常に重要です。
進化するコンテナ型データセンター
これまでゲットワークスは、エッジコンピューティング向けのコンテナDCを提供してきましたが、今回の新しいモデルは液冷化されたサーバ構成により、さらに高密度な設計が可能になりました。10ft及び12ftというコンパクトなサイズは、設置場所を選ばず、限られたスペースでも機能します。
具体的には、NVIDIAの最新のBlackwellプラットフォームに基づいたサーバーや、Grace Blackwellプラットフォームを活用した液冷サーバーが搭載され、短期間での受注から納入が可能です。このため、迅速にエッジAIを活用したい顧客にとって、大きな利点となります。
高い信頼性を誇る設備
新たに発表されたコンテナDCには、以下のような各種設備も搭載されています。
- - 衛星インターネット(Starlink)
- - GPSタイムサーバ
- - リモートブレーカシステム(独自開発)
- - コンテナDCの遠隔統合管理システム(開発中)
これにより、安定性や信頼性が向上し、将来的な災害対策やセキュリティ強化に向けた製品も提案される予定です。
新しい製品の展示情報
2025年6月11日から13日にかけて開催される「Interop Tokyo 2025」では、実際のコンテナDC(12ft)と従来の20ftコンテナDCを展示します。興味のある方はぜひご来場いただき、最新技術に触れてみてください。
株式会社ゲットワークスについて
同社は2002年に設立され、これまでに285台以上のコンテナ型データセンターを構築してきました。AIや高速演算のニーズに応じて、3,000台以上のサーバーと10,000枚以上のGPUを運用しており、迅速な納品とコストダウンを実現するための完全自社設計・国内生産に取り組んでいます。これにより、ユーザーのさまざまなニーズにしっかりと応えることが可能です。
新たに発表されたエッジAI向けコンテナDCは、今後のIT基盤の発展に寄与することが期待されており、多くの企業にとっての解決策となりえます。