トリニティ・テクノロジーとウェルモの業務提携
トリニティ・テクノロジー株式会社(以下、トリニティ)と株式会社ウェルモが、2024年12月3日に業務提携を結びました。これにより、トリニティはウェルモから顧客紹介を受け、「おやとこ」等のサービスを展開することになります。この提携は、特に認知症による資産凍結という深刻な社会問題に対して、包括的な解決策を提供する狙いがあります。
提携の意義
ウェルモの代表取締役会長兼社長、鹿野佑介は、今回の提携を喜び、トリニティの提供する「おやとこ」との連携によって、認知症の患者やその家族の不安を軽減することができるとの見解を示しました。この協業により、介護現場での負担が軽減され、利用者の安心感が向上することを目指していると語ります。
認知症問題と資産凍結
日本は急速に高齢化が進んでおり、認知症にかかる方の数が増加しています。現時点で約630万人の認知症患者が存在し、2050年までにはその数が1,000万人を超えると予測されています。このような背景の中で、認知症患者は預金の引き出しや不動産の売却ができなくなる「資産凍結」という状況に直面します。この問題は単に患者本人のみならず、家族の生活にまで影響を及ぼします。2030年には、国民総資産の約10%が認知症患者によって保有されるとされ、資産の流動性が損なわれることも危惧されています。
新サービス「おやとこ」とは
そんな中、トリニティは家族信託を普及させる「おやとこ」を提供しています。このサービスは、専門家による家族信託のコンサルティングに加え、契約後も簡単に信託した資産をアプリで管理できる点が特徴です。「おやとこ」は、コンサルティングとテクノロジーの融合で生まれた日本初のソリューションとして注目されています。トリニティはこのサービスを通じ、全国的に家族信託を正しく普及させ、資産凍結に悩む方々を救うことを目指しています。
今後の展望
トリニティとウェルモは、互いの強みを活かしながら、エイジテック領域におけるさらなる進展を図る考えです。両社は「人ありき」のテクノロジーや「ずっと安心」の社会を目指し、高齢化社会の多様なニーズに応えるサービスの提供に努めます。これが実現すれば、多くの高齢者とその家族に対して、安心で持続可能な未来を提供できるでしょう。
会社情報
トリニティ・テクノロジー株式会社は2020年に設立され、東京都港区に本社を置いています。同社は、家族信託コンサルティング及び様々なデジタルソリューションを展開しており、認知症問題を解決するための取り組みを強化しています。これからも、日本の巨大な社会課題に立ち向かうために、さまざまな新サービスを提供していくことでしょう。
公式ウェブサイトはこちら
おやとこの詳細については
こちらから。
まとめ
今後もトリニティ・テクノロジーが提供するサービスに注目し、エイジテックの進展とともに高齢者が安心して暮らせる社会の実現に向けて進展することを期待しています。