記念すべき鉄道写真展の開催
2025年12月1日から19日まで、小学館のビル1階展示室にて、鉄道写真の著名な写真家・広田尚敬(ひろた なおたか)氏の記念写真展が開催されます。この展示会は、広田氏の新刊『鉄道写真広田尚敬』の刊行を祝うイベントで、入場は無料です。広田氏は90歳という年齢を迎えながらも、現役の鉄道写真家として活躍を続けています。
展示の詳細
展覧会は平日のみ、毎日9:00から17:30まで開放されますが、土曜日と日曜日は休室となりますのでご注意を。会場は地下鉄神保町駅から直結しているため、アクセスも非常に便利です。
今回の展示では、約400点の作品が展示され、その中には広田氏が特に思い入れのある未発表作も含まれています。展示される作品は、広田氏がこの分野に身を投じた1960年からの長いキャリアが反映されており、彼のスタイルである「広田調」が色濃く表現されています。観覧者は、蒸気機関車が大迫力で走行しているシーンや、家畜を運ぶ貨車、さらには屋久島の森林軌道や北海道の馬車軌道の風景を鑑賞することができます。
広田尚敬氏の経歴
広田尚敬氏は、1935年に東京に生まれ、幼少期から鉄道に強い関心を示していました。中央大学を卒業後、1960年にフリーランスの写真家としての道を歩み始めました。彼の作品は、1970年代の蒸気機関車(SL)ブームや1980年代のブルートレインの人気を支えるもので、今や鉄道写真界における「レジェンド」として広く認識されています。広田氏は、日本鉄道写真作家協会の初代会長も務め、数多くの著作を発表してきました。彼の写真は、絵本や図鑑、写真集に至るまで多岐にわたり、200冊以上に及びます。
展示会の意義
広田氏の写真展は、ただの展示にとどまらず、日本の鉄道文化や風景を再評価する重要な機会です。昭和の懐かしい風景に満ちた作品群は、観客に感動と驚きを与えることでしょう。子供たちに対しても写真教育を行っている広田氏の取り組みは、今後の世代にも鉄道愛を伝えていくことでしょう。
書籍情報
今回の写真展に合わせて刊行される『鉄道写真広田尚敬』は、定価55,000円(税込)で、B4判変型ケース入りの318ページから成り立っています。この書籍は、広田氏の作品の魅力を余すところなく紹介しており、ファンには必見の一冊です。
この展示を通じて、多くの人々が広田尚敬氏の功績と、鉄道写真の魅力に触れることができることを願っています。ぜひ足をお運びください。