住友ベークライトがMI技術でアイウェア用偏光板の開発を加速
住友ベークライト株式会社は、先進的なマテリアルズ・インフォマティクス (MI) 技術を活用し、アイウェア用偏光板のサンプル調色期間を従来よりも格段に短縮することに成功しました。この革新により、顧客の開発スピードの向上と製品化の迅速な実現が期待されています。
開発の背景
近年、屋外活動やデジタルデバイスの使用が増加する中、目を保護するアイウェアの需要が高まっています。その中でも偏光レンズは、反射光を効果的に抑えることで、アウトドアスポーツや日常の運転など様々なシーンで重要な役割を果たしています。しかし、従来の偏光板開発には色調調整に多くの時間を要していました。住友ベークライトはこの課題解決に向けて取り組んできました。
MI技術の活用による進化
住友ベークライトは、アイウェア用偏光板の開発に際して、20年以上の実績を誇る豊富な調色データを基に、マテリアルズ・インフォマティクス (MI) を導入しています。この技術により、染料の吸収スペクトルデータを解析し、目的の色調に最適な染料の組み合わせや配合比を迅速にシミュレーションすることが可能になりました。これにより、より効率的かつ迅速に製品設計が行えるようになり、開発サイクルが大幅に短縮される見込みです。
国際基準にも準拠した設計によって、EN 166 (欧州規格) や ANSI Z87.1 (米国規格) の要件を満たし、信号の視認性や安全性を確保した製品開発が進んでいます。これにより、幅広い消費者ニーズに応えられるアイウェアが実現可能となります。
多様な用途に対応する偏光板
住友ベークライトの偏光板は、偏光サングラスや偏光ゴーグルなど、様々なアイウェア製品に利用されています。これらの製品は反射光を効果的にカットし、クリアな視界を提供するだけでなく、眼精疲労の軽減や快適性の向上にも寄与しています。特に、スポーツや運転中において高い評価を得ています。
また、アイウェア市場では多様な色調やカスタマイズが求められており、住友ベークライトはMI技術を駆使することで、顧客の開発時間を短縮し、製品化スピードを加速させることを目指しています。これにより、常に変化する市場ニーズにも迅速に対応できる体制を整えています。
お問い合わせ情報
住友ベークライト株式会社は、この偏光板をはじめとした新技術の導入を通じて、今後も魅力的で安全なアイウェア製品の開発を進めていく所存です。
お問い合わせは、住友ベークライト株式会社 産業機能性材料営業本部まで。
TEL: 03-5462-8700
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